時の流れは私をいつも置いていく

桜が散り始めると
私の『春』もそろそろと
忍び寄ってくる。

昨日の夜中も突然目覚めて
過呼吸が起きて、危うくパニックになりそうだった。
さいわい娘が一緒に起きてくれて
少し話してくれて落ち着けたのだけれど。

春に起きやすい私のパニック。
服薬が多くなると
『あぁ、そんな季節か』と思う
私のへんてこりんな春。

ある利用者の方が言う。
『うちの親は私を理解しない。
その薬もいつまで飲むのか』と責める。
『そんな事だと頭のおかしい奴らと同じだぞ』と罵るのだと。

私は幸い、そうは言われた事が無かった。
『あのNoriちゃんが精神科なの？』とは
散々言われたけれど。

その時、自分に何が必要なのか
ただそれに従った、だけだと思っていた。
髪を切りたかったら美容院とかだし、
虫歯が痛いなら歯医者だし
靴が買いたいなら靴屋で
私の心が壊れそうだったから心療内科だった。

『時間が無い』
仕事でそう言うと
お前は仕事が出来ない奴だと落款をくらう。
それは人生においても同じなのだろうかと
最近思う。

そうで無かったとしても
限りある時間を
自分がどう使うのか
最近、とても考える様になった。

それで年末年始くらいから
週末は携帯を放置する様にした。
私の、のんびりした時間は
携帯の画面では無く
子ども達や
景色や
他のものを見ていたいと思い始めた。

きっと愛する2人が
母と言う止まり木から巣立ち、
時に
ふらっと休みに戻ってきたとしても
自分達の拠点を作り
新しい止まり木を見つけるのも
そう遠いことでは無いから。

私はいつも置いてけぼり。
でもそれでいい。
追っかけている方が
追われているより
遥かに沢山考えて行動出来るから。

また春が来た。
どうしようか、と憂うより
成るようになると身を投げてしまった方が
とても楽だ。

今日は懐かしい歌でも聴きたい気分。

そうそう、いちいち恋しがっていられない。
時間は流れ止まらないのだから。

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