「君へ和歌」から「君江和佳」?~「派遣戦士・山田のり子」~(たかの宗美著/芳文社刊)
通称「山のり」。
数年前だか、人気にあやかり「アラビアのり」。オレンジ色の憎い奴、夕刊フジ。もとい。オレンジ色の帽子(キャップ)が目印の、三角形型をした糊の制作会社が、手に手を携え(?)共同制作。
ラベルに彼女の全身をつけた。売り上げ向上を測ったのであろう。
もはや戦士。山田のり子の活躍ぶり。
出身地謎、年齢不詳。しかし有する資格は100越えの、派遣社員。超スーパーエリート。超厳しい日々は、今更紹介する迄もない。
彼女以外は、マトモな人々で構成される4コマ漫画であるけども、やっと彼女を上廻るキャラクターが登場した。
「のり子お姉様ぁ~っ!!!!!」
君江和佳(きみえわか)。のり子の優秀な後輩にして、崇拝者。
一寸危ないぐらいに崇拝。姿を見れば、猪突猛進。一心不乱に駆け寄って来る凄まじさだ。
のり子に秘かに恋をする男・杉山(営業、下の名は不明)の師匠(?)。恋愛指南役でもある。
「きみえわか」
多分、「君へ和歌」から着想を得た、ネーミングだ。
のり子に恋する崇拝者。かつての貴族社会に作者・たかのは擬(なぞら)えた。歌。和歌、短歌ですばいな。
「何とかの君へ」使者を介して届けるのが、恋のチャレンジ第一歩!
「君」=のり子オンリー。だから「君へ和歌」→「君江和歌」。
モロにするのもナンなので、「和佳」。綺麗にまとめた。
「有閑みわさん」の、響イツ子。「負けませんわッ!」でお馴染みの、優秀な主婦、イツ子さんみたいな存在であるような、ないような。
兎にも角にも、君江和佳。彼女の言動が楽しみだ。杉山の心が移ったりして、ね。
<了>