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検索窓のSOSと書き続ける理由

インターネットの検索窓に自分の愚痴やSOSをそのまま入力してしまう人がいる。その一人が私である。

「疲れた 帰りたい」検索。
「彼氏 別れたい」検索。
「お局 辞めてほしい」検索。
「しんどい」検索。

検索窓にしか本音を書けないのだ。
愚痴を言う相手も、勇気もない。

そんな時に縋るのがインターネットしかないのだ。

「一人じゃないって思いたい」
その一心で実際に検索をかけると、意外にもたくさんの記事がヒットする。

ある記事では対処法が紹介されていて、また質問投稿サイトでは同じような愚痴を含む質問とそれに対する回答がヒットして、共感と安心を得ることができる。

誰かが書いたブログだってヒットする。
そこに個人的なことしか書かれていなくても、自分と似た感情や境遇を見つけて「私だけ苦しんでいるんじゃないんだ」、「私の考えは間違ってないんだ」とほっとする。

このように、インターネットに流れている誰かの文章に救われることは多々ある。

私は誰かを救う文章を書きたい。

インターネットに載せたものはずっと残り続ける。
デジタルタトゥーとも呼ばれるが、私はポジティブに捉えたい。

ずっと残り続けるものだからこそ、私の知らない間に記事は読まれ続け、読んだ誰かを救うかもしれない。

それに、自分が書いた文章に救われることも山ほどある。

「なんだかなぁ」とモヤモヤしている考えを、言葉にできてすっきりすることはあるし、未来の私が現在の私が書いた記事を読み返して、今は思いつけないような気づきを得られるかもしれない。

ずっと誰かの書いた文章に支えられ、励まされた。

それなら、今度は私がやるのだ。

一人で抱え込んで検索窓にしか本音を言えない人たちへ。未来の私へ。

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七井泳哩
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