見出し画像

森見登美彦氏トークイベント

先日、金沢で開催された森見登美彦氏のトークイベントに参加してきた。

石川県立図書館公式ホームページより引用

大学の授業とアルバイトの都合で日帰りにしたために忙しなくて、土曜日が1日潰れたことで課題が大変だったけれど、本当に行けて良かった。いまだに余韻を噛み締めている。

トークショーは1時間半以上あったのにあっという間で、集中して聴きながら頑張ってメモも取った。大学の授業も、いつもこのくらい集中できたらどんなに良いか……。 

面白いお話が盛りだくさんだったけれど、最も印象に残ったのは森見さんがどうやってお話を作るかという話。
最初からストーリーを決めているわけではなくて、文章を書いているうちにキャラクターができて、ストーリーができていくのだという。
「自分を惹きつける、何かを書きたくなる断片を集める」という表現も素敵だった。
私は(いい意味で)ストーリー自体の面白さは二の次で、森見さんの書く文章がとにかく好き。普段は楽しむために読書をするけれど、森見作品に関しては森見さんの文章を味わうために読んでいる気がする。
もちろんお話自体も大好きです!!!

今回のイベントの嬉しいポイントは、サインを入れて頂く本を自分で選べたことだと思う。
周りを見渡すと、手にしている本は本当に人それぞれ。たぶん何にするか悩みに悩んで、思い入れのある本を選んだんだなと考えると嬉しくなる。そんな中で、単行本や表紙イラストが変わる前の文庫本を持っている方を見ては羨ましい気持ちになった。私は森見さんの作家デビューの年に生まれたので、ファン歴はまだまだ短い。でも大学生の今、森見さんの小説を読めているのは本当に幸せだなと思う。出会えて良かった。頑張って会いに行って良かった。

私はエッセイ集『太陽と乙女』にサインを入れて頂いた。旅行に行くときにいつもお守り代わりに持って行くので、だいぶくたくたになっている。

サイン会が長引いたので図書館からの最終バスを逃し、見知らぬ土地の暗闇の中を近くのバス停まで走った。無事に帰れたので、それも良い思い出。
新幹線までの時間があまりなくてお土産を選べなかったけれど、天狗ハムだけは買えたので大変満足である。

今度こそ能登まで足を延ばして、和倉温泉に行きたいし、恋路海岸にも行きたいし、能登鹿島駅にも行きたい。

帰りに少しバタバタしてしまったからか、だるまの栞をどこかに落としてしまった。とても悲しいけれど、森見さんに会うという願いを叶えてくれたのだと考えることにする。ありがとう。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集