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Road to my D-DAY
「わたし、本当に今この瞬間を生きているんだ」
今まで何度も画面越しに見て来たあの舞台、そこで踊り狂う我がキング。
「대취타 대취타 자 울려라 대취타」と叫び鼓膜に反響している自分の声。
その歓声たちに呼応して光り輝くアミボム。
貴方が命を吹き込むその空間に、今わたしがいる。
ずっとずっと思い焦がれていたその場所に、今わたしがいるんだね。
浮足立ちながらも、しっかり足を踏ん張って、すべての力を目と声とアミボムに注ぎ込んでいた。
はじまりの日
23時過ぎにWeverse Liveの通知がきたあの日。
いろんな最近の出来事についてお話ししてくれたり、なんだかゆったりとWラをやってくれるユンギさん。
その日はちょうどバレンタインデーで、チョコの代わりにプレゼントをくれたんだなぁ、なんと罪深きお方…なんて思っていたものの、
今日バレンタインデーなんですねと知らないご様子のユンギさん。
バレンタインデーのチョコと、ホワイトデーの飴ちゃんに対して不公平さを語っていたのがユンギさんらしいね。
今日はジンくんもユンギさんも来てくれて幸せだ~
なんて思ってたのもつかの間。
「もう告知されましたよね?わぁぁ!!(バンザイ)」
???とWラをバックグラウンドにTwitteを開く。
そこには「SUGA|Agust D TOUR」の文字。パニック。
え?Agust D?え?ツアー?え????
「皆さん、僕たちオフラインで会いましょう」
そう言って嬉しそうに去っていったユンギさん。
沸き立つTL、みんなが待ちに待った「現場」
その時は日本は正式公開されてなかったけど、ユンギさんが自分の音楽とともに世界のARMYたちに会えることがうれしくて、なんだか夢を見ているようでわくわくして、その日はあまり眠れなかったことを覚えている
血ケッティングとイルコン
その場所への道のりは思ったよりもとてつもなく遠かった
釜山の時は挑戦すらできなかったチケッティング
なぜ血ケッティングとよばれているのか、身に沁みて感じた
初めて知ったネカフェのシステムも、漫画を読むことなく緊張で乾き切った喉を潤すためだけに飲んだ一杯の烏龍茶。
刻一刻と迫る時間に息を飲みつつ、同じタイミングでクリックしたのに10,000ほども差があったPCとiPhone。あれはいまだに謎。
やっと掴めたブドウを弾かれた時の悔しさは一生忘れないと思うが、兎にも角にも経験が大事だ。
快活クラブが快適な場所だということを教えてくれてありがとう。ユンギさん。
「ユンギさんが日本でライブをする」
その事実だけで幸せだった。だって同じ土地が続く先にユンギさんがいて、ユンギさんが吐いた息を吸えているという事実、幸せすぎる。
その上、日本でもスーパーシゴできを発揮してくれたユンギさんのおかげで幸せすぎた。
いつも見ているテレビにユンギさんが映ったときの喜びも、ラジオで自分のハンドルネームが呼ばれる嬉し恥ずかしさも、大好きなお友達がユンギさんに会える喜びも…全部かけがえのない時間だったな。
ユンギさんが日本での活動でたくさん残してくれたからだよ、本当にありがとう
ついにD-DAY
「わたし絶対行きます」
次はKSPO DOMEで、と笑顔で手を振るユンギさん(と一緒に見ていた先輩)にプロジェクター越しで誓った6/25。
あれから色んなことがあったけど(話すとこれまた長くなるので割愛)
ついに!!!!きた!!!!
念願のKSPO DOME
最寄りのオリンピック公園を降りた瞬間から、拡がるこの景色。
一面に続く、Agust D様とSUGA様ののぼり。
ここに来れただけでも幸せで、一人で泣いた。
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そわそわとしながら、本人確認のため会場の隣のハンドボール競技場へ。
ここで公演をするアーティストもいるのに、それを貸し切ってARMYたちのための休憩所にしてくれたユンギさん、愛でしかない。
(後に「花嫁待機室」と呼ばれる笑)
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本人確認に並んでいるときに、後ろで並んでいる人も一人で来ていて
「どこから来たの?一人?」なんて話をしながら過ごせて
ユンギさんとバンタンを大好きな人たちが集まってるんだと思うと
一人だったけど、独りじゃなくて心強かった
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早く着きすぎて時間を持て余していたけど、
フォロワーさんと会ってお話ししたり、
一緒にサウンドチェックの音漏れ聞いたり、
なんだか「現場」にいるんだけど、いることが夢みたいで信じられなかった
そうしてじわじわと指す日差しが、少し涼しい夕陽に代わり
とうとう入場の時間。
リストバンドとチケットを見せながら足を進める。
ひんやりとした空気と、土砂降りの雨音と時折なる雷の激しい音、
来るべき時を待ち望む周りのざわめきと高揚感。
今まで何度も見て来た景色と、聞きなれない雨の音が混ざる、あの空間。
あぁ、これがラジオで古谷さんが話していた「雨の音」か…!
座席を見つけると、そこには一席ずつ丁寧に置かれたスローガンが。
あぁ、これはビハインドでメンバーがよく話しているスローガンだ。
裏にはチャント(掛け声)がびっしりかかれていて、ライブを一緒に作るんだという気概が溢れている。
いつも断片的に見ていた景色が目の前に広がることに感動しっぱなしで、気づけば開演10分前。
そうだ、ライブへの必需品の準備をしなきゃ。
大切にしまっていたアミボムをガサゴソと奥の方から取り出す。
とうとうライブモードを使うんだな!と意気込みアプリを操作するも何も変わらないアミボム。
あれ?電池交換してばっちり確認したのになんで!?
焦って会場内のアミボムブースに行って確認したところ、なんとアプリを使わなくともスイッチを入れるだけでライブモードになるらしい。アミボムすご。
そうして会場を輝かせる光の一つとなった私のアミボム。
なんだか目の前に映るすべてが現実なのか、妄想なのか、夢なのか。
浮き足立ってそわそわする。ずっとそんな感じだった。
우리 KING
初日は絶対に全身全霊で目の前にいるユンギさんの音楽を浴びると決めていた。
今までの想いをすべて解禁する勢いで歌って踊って、本当に全ての体力を目と声とアミボムに注ぎ込んだ。
次の日は無事に声がカスカスになり、筋肉痛に見舞われたが、後悔はない。
今同じ空間にいるんだとやっと実感出来たのが、大吹打のイントロ。絶対泣くところじゃないのに、いろんな想いが込み上げて止まらなくて、とにかく泣きながらさけんでた。
今考えても狂気に近かったと思うが仕方がない、あんな最高な人を目の前に狂わないでいられない。
広くシンプルな骨組みのステージを駆けまわり、天井の高い空間を燃やすような熱気、そしてそれに応えるARMYたちの声と拳(アミボム)、その全てを司る絶対的な信頼と圧倒的なオーラ。
ステージに立つユンギさんは、本当にどこまでもKINGだった。
でも一番びっくりしたのは、(ちなみにこれはとてもいい意味でのなのだが)
幾度となく画面越しで見てきたユンギさんは、リアルでも画面越しでも変わらないあのユンギさんだった。
圧倒的なラップも、空間を掌握するオーラも、ARMYへの愛と優しさも、たまに見せる可愛い笑顔も、漫画の塗りみたいに透き通って白くピンクなお肌も、細長くて綺麗だけど意外にゴツゴツとした手も、すらっと少女時代のままな細い脚も、Tシャツに隠れてがっしりしてそうな上半身も、全部あのまま。
いつもユンギさんが見せてくれるあのままの姿だった。
画面越しだろうとなんだろうと、ファンに会うことひとつずつを大切にしてくれている人なんだなぁと改めて実感して、また泣いた。
今までの応援もちゃんと届いてたんだなって勝手に報われた気持ちになった。
ユンギさんとの共作
「一緒に歌って、踊って、楽しんでくださいね!」
ユンギさんが、アミたちに何度もこうやって声をかけていたのが印象的だった。
この言葉から生み出された、D-DAYというライブはどこまでも生ものだった。
ユンギさんが奏でる音楽を中心に、その空間にいるすべての人たちと、言葉通り「一緒に」作っていくものだった。
今までも幾度となくいわゆる「現場」へ行ったことがあるけれど、ここまで一緒に作る(もはや共作と言えるほどの)ライブは初めてだった。
お互いの声を聞き、その温度に応えながら、もはや掛け声を飛び越えて、一緒に歌って踊る。まるでステージにいるユンギさんと対話するように、その一つひとつを共有しながら「一緒に最高の空間をつくる」のだ。
もはや会場全体がステージだった。
ここまで「同じ時間、同じ空間を生きる」感覚をもらえたのは初めてだった。
SDLでは愛を伝えてくれるユンギさんへの愛を返し、사람 pt.2ではIUちゃんパートを補うためデュエットをし、저 달では一緒にライブ一のバカでか声で悪口を放ち、LGOでは7人とグループへの愛を伝え、Snoozeでは涙を堪えるユンギさんへ다 괜찮아질 거야(全てがうまくいくよ)を届け、어땠을까では涙を堪えながらも歌い続けるユンギさんの代わりとなるように歌い…
こうしたテチャンと민윤기コールは、日を重ねるごとに大きくなっていって、本当に会場を飲み込むくらいだった。
毎日出し切ったと思ったカスカスの声も、会場の波の一つになれるよう、目の前のユンギさんを笑顔にしようと、さらにでっかくなっていった。
「メンバーがコンディションが悪かったけど、アミを前にしたら声が出たよ」といっていたあの言葉は本当だったな、と頭をよぎった。
それくらいユンギさんやアミたちのパワーが力になったことを肌で感じた。
テチャンは今までの全ての公演を通してできたアミたちの集合知なわけで、過去のステージから積み重ねて生まれた一体感だった。
その歓声を聞こうとマイクを向けて噛み締めてるユンギさんの表情が、とても印象的で、忘れられない。
アミたちの声を一身に受けるユンギさんが、本当に幸せそうに優しく微笑んでいて、私まですごく嬉しくて幸せだった。
「7」を背負い、駆け抜けたD-DAY
「次僕が公演をするときは7人で来なきゃね」
どの公演でも必ず7人の話をしてくれたよね。
Chapter2になってから、シュチタやソロツアー…ユンギさんが準備してくれたたくさんのコンテンツの1つずつから、ユンギさんのBTSというバトンを自分が繋ぐ覚悟と、「7人」への深い想いを感じていたよ。
ツアーが始まる前日にも6人のサイン入りのギターを弾く動画を上げてくれたユンギさん。
特にユンギさんが「LGOのテチャンは特別に感じる」って言ってくれて、すごく嬉しかった。
この曲をD–DAYに入れてくれたユンギさんも、7人への愛を伝える場所を一緒に作ってくれたアミたちのテチャンも、みんなで「7人」を恋しく思う気持ちを交できて、私にとっても特別な宝物になったよ。ユンギさんたくさんの幸せを一緒に作らせてくれてありがとう。
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今でも、何度見ても、LGOの7人の映像はあり得んほどの涙が出てくる。
このTHE FINAL公演に追加された7人の映像は、アミたちのバンタンチャントに対してのユンギさんのアンサーに思えて、こうやって一緒に思い出を更新してくれたことが、すごくすごく幸せだ。
THE FINALの写真にこの一枚を選ぶユンギさん、どこまでも愛が深くてずるい。
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そしてアミが喜ぶコラボだけじゃなくて、自分のソロツアーなのに、メンバーがステージに立てる場所を作ってくれたユンギさん。
ユンギヒョンのライブを盛り上げようとする弟たちを、大切そうに、嬉しそうに見守るユンギさん。
みんな久しぶりのステージに緊張したって言っていたけれど、そんな緊張も分からないくらいの存在感で、出てくるってわかっていても空気の切り替わりがすごかった。
その後の個別のMCもそれぞれの空気があって、みんなユンギさんと同じく見てきた通りのまんまだった。改めてみんな歌うますぎだろ。
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あと、やっぱり何度考えても2Seokが見に来たことが本当に凄すぎる
2人がスケジュールを合わせて休みを取ったことも、その休みを兄弟の晴れ舞台を見届けるために使ったことも、その環境を確保するために自分たちの地位を努力で築いたことも、全部全部愛しかない。
舞台にいるユンギさんを見つめるジンさんのお兄ちゃんなお顔も、ラプラの一員であり、사람pt.2のコレオやHUH!?のfeat.をした同志として見届けるホビさんも、それぞれが自分たちの道の先で頑張る中に、当たり前に兄弟がつなぐBTSのバトンを渡す瞬間に立ち会えたことが、本当に良かった。
これも全部、メンバーへの愛を直接届けられる場所をユンギさんが作ってくれたからこそ見られた訳。
ユンギさんが7人をより深く繋いでくれて、7人それぞれが根底にいつもBTSを想ってくれて、本当に7人に出会えて良かったって何度も思うよ
しかも「7」タトゥーの見せ方までずるいじゃん。ほんと。
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Future's gonna be okay
RチタのAgust Dゲスト回で、D-DAYを「これまでの彷徨いや辛かったこと、複雑だった過去をすべて終わらせる日」と言ってたユンギさん。
本当の最終日が、まさにがそんな日だったのかな。
舞台の中心で、泣きながらも歌い続けたユンギさん。今までの思い出が蘇ってきて溢れたとWeverse Liveで語ってくれた表情がどこかスッキリしていて、最後AMYGDALAの扉を開いて手を振り去っていくユンギさんと同じ顔をしていたように見えた。
どこか今まで抱えてきたものや重力といった「過去」から解放されたように、今まで背負ってきたものを降ろすような感じがして、清々しく穏やかな表情でうれしかった。
あぁ本当に「今この瞬間」の全て出し切ることができたんだなって。
あの涙も、ARMYと作ったあの空間がユンギさんにとって安心できる場所だったから流せたのかな。ああやってユンギさんが色んなものを曝け出せる場所があってよかったな。
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ツアー発表から、毎日本当に幸せだった。
そしてツアーを通してたくさんの人から愛を受け取って、幸せそうなユンギさんをたくさん見ることができて本当に嬉しかった。
これからもARMYとの空間がユンギさんにとっての幸せに溢れた、安寧の場所でありますように。
今までの自身を投影して創造するユンギさんが、「怒り」を原動力に作り上げてきたAgustDから、また別の話をできるかもしれないと次の扉を開けるための旅がD-DAYツアーだったように感じる。
次の扉がどんなペルソナであれ、どんな話であれ、この先にまた新たなユンギさんの音楽と言葉に触れられる未来があることがとても幸せです。
SUGAとしてAgustDとして、そしてミンユンギとして、
生きることを、音楽を生み出すことを諦めないでいてくれてありがとう。
そして舞台に立つ選択を続けてくれて本当にありがとう。
28公演、本当にお疲れ様でした。
これからもあなたと、そしてあなたの大切な6人の兄弟である7人と、幸せな瞬間を共に更新していけますように。
Future's gonna be okay.未来はきっと大丈夫だ
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