バイト先で神様のお遣いをした結果・・・ #仕事の思い出
半年前に働いたスーパー。
裏手に、ほったらかしの神社があった。
この神社はフェンスの中にあり、外部の人が入れない。
こういう、店の繁栄を願う神社というのは、普通、店の人が、榊やお花やパックのお酒などをお供えするんだけど、明らかにほったらかしにされている。
神社名が読み取れなかったが、
「最上位清姫天王」とある。
最上位の神様に対して、なんと酷い扱いだろう。
そこで、ここで働いた者ですと書くと身バレしそうなので、嘘も方便で、近所に住む奥様のふりをして、ホームページから「ご意見」のメールを送った。
半年後、近くを通ったので確認すると、お花が新しくなっていた!
もう、枯れっぱなしのお花ではないね。
お店の人が、ちゃんと綺麗にお祀りするようになったのか。良かった、良かった。
しかし、待てよ。
もしかすると、私はたまたまお供えのお花を変えた日に通りがかったのかもしれない。
そこで、また別の日に様子を見に行くことにした。
前回の1週間後。
お花が供えられていた。
あれ?待てよ。
前回の写真と、比べると、お花の角度と鮮度が同じ!?
写真を拡大すると、造花のようだ!!!
死に花を供えるなー!
見た目は良くなったけど、手抜きのまんま。
稲荷神社じゃないから、バチが当たらないのかな?
9年くらい前の、都内某所の話。
稲荷神社跡地に建てられた商業施設付きのタワーマンションがあり、私はお昼なると、そこのスーパーでお弁当を買っていた。
稲荷神社は新設され、コンパクトになり、ちゃんとお引越しをして御魂入れされて、油揚げやお酒がお供えされていた。わたしはこういうのも、よく観察している。
だが、年月が経つにつれ、お手入れが行き届かなくなってきた。
もともと歴史の長いお稲荷さんだから、神社をわざわざ取り壊した跡地にマンション建てるのは怖いなあと、思っていた矢先、大事件が起きた。
中学生が高層階から飛び降り自殺したのである。
私はその頃には、別のところで働いており、そのスーパーにお弁当を買いに行くことはなくなったが、神社を蔑ろにするのは、やはり怖いなと今でも思っている。