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神様を食べちゃう人 #仕事の思い出

都内の飲食店に働きに行くと、必ずといっていいほど外国人スタッフがいる。
むしろ、いない店舗の方が珍しいくらい。


コロナ前に働いていた飲食店も、外国人従業員が数名働いている和食店だった。

賄いが豪華すぎる夢のような飲食店なので、私はそれ目当てで、続けて何度か働きに行っていた。

どんな賄いかというと、
・広島県産カキフライ
・豚の炭火焼き
・大きな唐揚げ
・刺身の盛り合わせ
・分厚いトンカツ
・手作りコロッケ
・サラダ
・つけもの
・お味噌汁
・ご飯、おかわり可
が、ビュッフェみたいに食べられる。

無料ではなかったけど、一食300円!
ランチ定食の残りということだけど、何故こんなに立派な賄いが出てくるのか、理由はわからなかった。


14時に一旦店を閉め、夜の回のために仕込みをするスタイルの店だった。

ようやく落ち着いた店内で、スタッフとわいわい、おしゃべりしながら賄いを食べていた時のこと。


インドから働きに来ている技能実習生の男の子が、豚肉を食べていたら、日本人の男性スタッフが
「⚪︎⚪︎君はさあ、この前、牛肉食べてなかった?」と聞いた。

「ウン、ビーフ、オイシイヨ。ダイスキ」

「えー!?インドって、牛、神様だろ?
 神様食べちゃっていいのかよー!」

「イイノ。コッソリ食ベテルカラ。
 インドノ人、ワタシ、ビーフ食ベテル、知ラナイ」

「神様だろ?」

「カミサマ、オイシイヨ。
 ダイスキ、ビーフ。
 イッパイ食ベル」


日本人の店員と、インドの男子、2人で爆笑していた。


「戒律そんなにゆるくて、いいんかい!」
私も、その話を聞いていて、思わず笑ってしまった。

インドで信仰されているヒンズー教は、農耕作業の大切な働き手である牛を、神の使いとして神格化し崇拝しています。もちろん牛肉はタブー

メグミルク サイトより


彼、いずれインドに帰ったら
大好きな牛肉が食べられなくなって、
辛くなるかもしれないね・・・。

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