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名作と言われるわけは・・・


チャーリーに突然、父親の訃報が届く。
父の遺言でチャーリーには、車とバラの庭木を残し、残りは信託財産に預けられたという。疑問を持ち、相続者に会いに行くと初めて兄の存在を知らされる。
その兄は自閉症のレイモンド。
その他の財産は全て兄へとのこと。
施設にいる兄を訪ねて、初対面する。

チャーリを演じるトム・クルーズーと兄レイモンドを演じるダスティン・ホフマン。
絶妙のコンビだ。
ダスティン・ホフマンは、この役作りのために、長い時間モデルとなった人物と一緒に過ごしたと言われている。その見事な演技力に引き込まれる。


遺産欲しさに、レイモンドを施設から連れ出したチャーリー。兄弟の旅が始まる。
旅の中で、レイモンドの記憶力が人並みではない事の連続に、驚かされる。
電話帳を丸ごと暗記する程の才能を利用して、カジノで大儲けするチャーリー。

私のお気に入りの名作のひとつ、「レインマン」だ。


作品はアカデミー賞脚本賞を受賞。
ダスティン・ホフマンもアカデミー賞主演男優賞を受賞した。


日本でも先駆けて、統合教育を始めた学校を訪問したことがあった。
健常児と障害児との統合教育だ。
生徒たちにとって、お互いの個性を尊重する素晴らしい取り組みだと感心した。健常児は学校生活の中で、助け合う優しさを教わり、障害児も様々な刺激を受けて、のびのびと学んでいた。
ひとりの自閉症の生徒は、何でも物を叩く習性があり、ある時、ピアノを教えたら、物凄い才能を発揮したと教諭が話してくれた。一つのことに対しての集中力は、飛び抜けて優れているらしい。


レインマンを観て、本当にあることだと再認識した。そしてレイモンド役が演技と感じさせないダスティン・ホフマンに感動した。
何回観ても初めてのように、何度でも楽しめるのが名作だと私は思う。 


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