【やろやる!】『金沢にじのま』に行ってみた
2024/06/09追記
この度、金沢レインボープライドの元事務局長、奥村兼之助氏が覚醒剤使用の件で逮捕・起訴されました。
わたしとしては、非常に心苦しい限りです。にじのまで彼と出会ってからご縁が続いていたため、今回このことが発覚し、裏切られた悲しい気持ち、それでも彼のことを断じたり、糾弾したりもできない、板挟みの状態です。
この記事を書いた当時はそんなことはまったく知りませんでした。
どうか、にじのまが本来の立ち上げの経緯を大切にし、さまざまな人の居場所となって残ることを願います。
彼が犯した過ちは彼の中のことです。
どうか、マイノリティの方々に薬物のイメージを結び付けないでいただけますよう、よろしくお願いいたします。
おおかみの人
こんにちは。おおかみの人です。
今回のトップ画像は、【金沢にじのま】の入り口のロゴと、レインボーフラッグ🌈✨
先日こんなニュースを目にしました。
ほうほう。LGBTQ+の当事者や障害がある人などをはじめとした多様な人びとが集える【居場所】として、【金沢にじのま】が常設された、とありました。
noteでもTwitterでもインスタでも、表立っては公表していませんが、わたしはセクマイ、と呼ばれるものに属している気がします。
自分の性的指向を強いて言葉で表現するとしたら、【ビアン寄りのバイ】といったところでしょうか。今まで男性の恋人も女性の恋人もいたことがあります。
たまたまテレビのニュースを見ていたらこの【金沢にじのま】がオープンしたという話が出ていたので、せっかくだから行ってみよう!と思い早速行ってきました。
(ちなみに12:00〜21:00 OPENで火・水は定休日です)
今日はあいにくの雨模様。タテマチストリートを逸れた裏通りを歩いていくと…
ありました!【金沢にじのま】!!
(以下、写真は掲載許可を頂いています)
ちょっと入るのに勇気がいったけど…
思い切って引き戸を開けて…
わたしがまごまごしていると…
「いらっしゃいませ〜。どうぞ土足のままお上がりくださ〜い」
おや。土足でいいんだ。
そのまま上がると…
おお、開店祝いのお花の中に、レインボーのバラやカーネーションが🌈🌹
【にじのま】らしいレインボーのお花が目を引きます。
入り口を入って左に曲がると、カフェスペースがあり、既にお客さんが2人いらして楽しそうにマスター(とお呼びすればいいのかな?)と話していました。
【金沢にじのま】のマスターさんは、坊主頭にひげと眼鏡がトレードマークのけそさん(冒頭の新聞記事の写真で松中権さんの左隣に座っている方)。
大阪からやって来たというパートナーのひかるさんと一緒にいらっしゃいました。
お2人共おしゃべりが大好きでお上手。
けそさんが本当か冗談かわからないことを言うたびに、大阪出身のひかるさんからの鋭いツッコミが入って、その度に大笑い、というとても楽しい時間を過ごしました。
仲睦まじいカップルの姿を見て、何故だかほっこりしたわたし。
【金沢にじのま】で提供されるコーヒーは、協賛企業の百年珈琲さんのスペシャルブレンド・レインボーブレンドというコーヒーで、けそさん曰く
「それぞれの味の個性を際立たせたブレンド」
とのこと。苦味も酸味もコクも効いた、とっても美味しいコーヒーでした。
突き出しで出されたチロルチョコは、先日行われたイベントUPDATE!?を記念して作られたものです。
マスターのけそさんが、【金沢にじのま】の説明をしてくださいました。
この背後には交流スペース・コワーキングスペースが3つあります。誰でも訪れやすいよう、施設内はバリアフリーに作り替えたそう。
1つ目のコワーキングスペースはこんな感じで、パソコンを使ったお仕事なんかに向いていそうな感じです。
2つ目のコワーキングスペースがこちら。
床の間はけそさんが飾り付けしたそうで、生けてあるお花がとてもきれいでした。
こちらは座談会や勉強会などにおすすめで、ハンドクラフトをする方なら道具を一式持ってきてここで作業をすることも可能とのことです。
そしてこの部屋の背後には…
LGBTQのカラー・6色レインボーに彩られたふすまがありました。
町家の雰囲気を壊さない優しい色合いで、ちょっとわくわくした気持ちになります。
ふすまを開けると、3つ目のコワーキングスペースが現れます。
3つ目のコワーキングスペースは椅子や机を自由にセッティングできるようで、いろんな使い方がありそうだなあと思いました。
小さな人形劇なら、ここでできるかも…しれない?😏
コワーキングスペースの脇の廊下からはお庭が見えて、とても綺麗でした。
LGBTQに関する図書のコーナーもあって、これから蔵書を増やしていくそうです。
写真は撮っていませんが、お手洗いにもこだわりが見られました。
オストメイトなど、障害のある方でも入りやすい「みんなのトイレ」が1つあり、その奥にさらに2つお手洗いがありますが、よく見かける男女マーク🚻がありません。
性別で区切らず、各人が気持ちよく使えるようにお互いが心がける。多様性を受け入れるって、こういうところにも現れるんだなあ、と感じました。
今度は、【にじのま】の外に出て…
入り口のこのカラフルなロゴ、一体何を表しているのかというと…
屋根の下のこの木のジャングルジム(違う)を表しているのです。
一見2階建てに見えるこちらの金沢町家ですが、2階は物を置くスペースしかなく人は上がれないそう。まだ武家の人たちがここに暮らしていた頃の幕府からのお達しで、2階建ての建物は許されていなかったんだとか。でも見栄っ張りな武士は見栄えだけでも立派な家にしたいと、外面だけは2階建ての立派なお屋敷に見えるようにしたんだそうです。
こちらの窓から、協賛企業の百年珈琲さんのスペシャルブレンド・レインボーブレンドのコーヒーのテイクアウトもいずれはしていくそう。
もう一度店内に入り上を見上げると、2階がないので天井が高い!そしてむき出しの梁と屋根。
木羽板葺きの屋根に、杉の梁だそうで、成巽閣の造りと似ている、と聞いたような…(うろ覚え)。
冬は部屋がなかなか暖まらなくて困るようですが、屋根が高いので夏場は涼しいのかもしれません。
お店の中のどこか3箇所に、隠れミ○キー…ならぬ隠れねずみくんがいるようなので、訪れた際は是非探してみてくださいね。
(今日は3匹全部見つけたのでひかるさんがまた違う場所に仕込んだようでした笑)
けそさんやひかるさん、そして他のお客さんともいろいろ喋りました。好きな音楽の話から、ゲイコミュニティの話、政治の話に、けそさんひかるさんのイチャイチャトーク(?)などなど…。
とってもカジュアルに、フランクに、気さくにお話ができる雰囲気だったのでとても楽しく過ごすことができました。
けそさん・ひかるさん曰く
「昼間のゲイバー」
だそうで笑
もちろんゲイの方だけでなく、LGBTQの方をはじめどんな方でも気軽に立ち寄っていい場所ですよ、【金沢にじのま】!
帰り際、わたしとけそさん、ひかるさんの3人で立ち話をしていたのですが、けそさんの言葉がとてもココロに響きました。
「いろんなコミュニティに参加していくことが大切。」
確かに。セクマイでもあり障害者でもある自分はどうしても狭い世界に収まってしまいがち。だけどそれでは、自分がどんどん窮屈に感じてしまいます。
いろんなコミュニティに参加して、色んな人と触れ合って、様々な意見を見聞きし知ることで、自分の世界は変わるよ、とも言われました。
最初のちょっとの勇気さえ持っていれば、自分の世界は広げられる、と実感した1日でした。
約3時間ほどの滞在はとても充実していて大満足💮
けそさん・ひかるさん、ありがとうございました。また来ます!
今回はここまで。
次回は…未定です。
今日くらい楽しい話を準備できますように!
次回もお楽しみに。それでは。
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