見出し画像

インフルエンザ感染パニック / リモート会議の怪

「社長! 社員に感染症患者がでました!」

「なにぃ! しかし、感染症対策のために諸々やっていたのだからクラスターの発生はないだろう!」

「はい! 感染症対策はバッチリです! しかし、同時に複数人の感染が確認できました!」

「どうしたことだ!」

「どうやら同じ会議に出席していたものたちが皆、感染したようです!」
「なんだと! しかし、会議は全部リモートでやっているはずだろう! もしかしてリアルでやっていたのか?」

「いえ! きちんとリモートでやっていました」
「そうか! そうだとするとどうしてだ? リモート越しで感染するとでもいうのか?」

「まさかまさか、そんなことは起きませんよ」

「そうだな。もしかして無断で対面の会議をしていたのではないかね?」

「きちんと会議の記録もみましたが、リモートでしっかりと行われていました」

「そうなると謎だなぁ」

「ええ。本当です。しかし偶然ということもないことはないですからね」

「そうだな。起きてしまってはしかたない! 今後も感染症対策をやっていこう!」

「はい!」

「よし、じゃあ、感染症徹底で改めて周知しよう。予防会議はこのすぐ後だったな?」

「ええ。A会議室をとっていますよ」

「そうか。助かるよ」

「いえいえ、当然ですよ。Wi-Fiとか液晶とかを使いますからね、会議では」

「そうそう。やはり会議室だと快適にリモート会議ができる」

「あ。他のメンバーも会議室でリモートに参加するそうですよ」

「そうか、では急いで行こう!」


いいなと思ったら応援しよう!