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#57 お!チャンス到来か!?②
「地域おこし協力隊」となり、私のやりたいことが叶うか!?チャンスだ!と思ってミッションに取り組みました。ですが、色々と事情を知っていく中で、う、う~ん…と気分が乗らない事態となっていきました。
私は自分のやりたいことができる『場所』、自分の暮らしを創っていけるような『場所』を求めていました。それで、「コミュニティスペースが併設されたカフェ(古い民家)」の運営支援というミッションでやってきました。「地域おこし協力隊」として支援しながら、退任後はそのカフェ、場所を引き継ぐことを視野に入れて。
着任後、運営団体の方達がこの古い民家をどうやって手に入れたか、どうやって今の地域振興の活動場所として使えるようにしたかを知りました。
まず第一に、運営団体の主要メンバーが買ったのです。お金を出し合って。それも数十万ぐらいを出し合ったのではなく。売り物件として普通に新聞広告に出ていたらしいので、家一軒買うとなると(土地も)、それなりの額を出したはずです。他のメンバーも出資したそうです。
そして、地域振興のためなどの色々な補助金を使って改修しました。その改修作業のほとんどは運営団体の方達が自分達でしました。自分達の活動場所にしようと日中働いた後、夜な夜な、そして週末も返上して、床の張替え、壁のやり替え、水回りのリニューアル、庭の整備、飲食店としての整備、もろもろもろ。。。それでカフェができるようにきれいになったのです。
さらに、運営団体の方達は、今で言うクラウドファンディングをしました。
民家のある集落に住んでいる方達に、一口支援を頼んだのです。地域振興のため、皆が使える場所、集える場所にしよう、地域が盛り上がるようにしようと集落の集会で説明して。
それで、カフェとしてオープンし、その後も超紆余曲折あり(ここが最大のポイントなんですが…あまりにも具体的になるので割愛!…汗)、今後を考え「地域おこし協力隊」を募集するに至ったのです。
そんな地域の『場所』を「地域おこし協力隊」が引き継いだら、それだけで大成功!ハッピーエンド!「地域おこし協力隊」の本に出てきそうなサクセスストーリー!となったのでしょうが・・・
私が事情を知って、まず思ったのは、
色々な人のお金が関わりすぎている、です。
そして、やっぱり「他人のもの」、です。
もちろん、私が使える場所になるんだぁ~!なんて態度で臨んでませんし、運営団体の方達のものであること、その支援に来たことはしっかり意識して、その方達の今までの歴史を尊重しながら取り組んでいました。日々のコミュニケーションを通して、何をするにも相談し報告し、承諾を得て指示や意見をもらいながら取り組みました。
そこで、また思ったのは、
ん?従業員的な立ち位置だな、です。
オーナーとスタッフだな、です。
退任後もこの関係性は永遠だな、と感じました。仮に退任後、きちんと賃料を払って使わせてもらうにしても、ものすごく気を遣うな・・・と感じました。それは私が求めている『場所』にはならないと思いました。物理的に使えても。
結局私は、「地域おこし協力隊」の任期中は、
地域密着型で地域ファーストで活動していました。
ですが、退任後や今後の取り組みたいことは、
自分ファーストで動きたい!でした。
このあとも、お、チャンスか!?といった出来事がありましたが、
結局は、誰かのお手伝い、な感じがぬぐえず、
自分の人生、自分の暮らしを創っているような感覚にはならず、
そのチャンスはつかみませんでした。
今の私は、過去の私の選択でできているんだなぁ~
納得!笑
次回はこのシリーズ最終回!(まだあるんかい!)