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ちょっと「夕映えリリシズム」の話をしようと思う

気がついたら10月になってた。前の投稿からもう3ヶ月が経っていて驚き。

9月30日(金)-10月2日(日)、夕暮れ社 弱男ユニットさんの公演「夕映えリリシズム」に出演させていただいておりました。とても楽しかった座組でした。夕暮れ社さんの公演に携わらせていただいてとても幸せです。観に来て頂いた皆さま、応援して下さった皆さま、スタッフ・関係者・共演者の皆様、本当にありがとうございました。

photo by 吉田香月さま

10月9日(日)からは2週間限定で配信もあるので、ご興味ある方は是非覗いていただければ嬉しいなと思います。


今回のお話は、詩やポエムをテーマにしたお話。といっても堅苦しくなくコメディ。コメディの中にも、何かを創ることにもがく人たちの生きた言葉が散りばめられている、そんな作品だったと思います。


中学生の頃に、詩を書いていた時期がありました。今じゃ考えられないけど。気がついたら理系に進んで、0−1なロジカルな考え方が染み付いて。と思いきや、本モノの理系の方々と話すと、全然ロジカルじゃない自分なので、「藤原さんの話ってふわっとしてるよね」なんて言われる。笑 そんな中途半端なやつなんですけどね。
当時は、詩を書いては友だちに渡したり、ご縁があって、写真とともに雑貨屋さんに展示してもらったりしてた。ホームページも作ってたり。今思うとなんかちょこっと、結構?恥ずかしいなと思う。笑

この公演とは関係なく、詩を書いてたなぁそういえば、ってことを今年の春頃友人に話してた。高校生になったときに、詩が急に恥ずかしくなって全部捨てたんだったよなーという話になって、でも今となれば何を書いていたのか知りたくなってきて、「探偵ナイトスクープ」に詩を探してもらおうと依頼した。結局採用されなかったけど、なんとなくそんなことがあってからの公演で、少し思い入れがある作品となりました。
なんで書き始めたのかなってずっと忘れてたけど、今回の公演のワークショップを経て、そういえば、326(ミツル)っていう人の本を読んだのがきっかけだったなと思い出した。世代の人は見たことあるかもしれない本。


稽古・本番と、夕暮れ社さんの村上さん、稲森さん、向井さんをはじめ、座組の方ととても楽しい時間を過ごさせて頂きました。大学生の方から大人の方まで。わちゃわちゃしたのが素直に楽しかったし、みんなで作り上げていく稽古場がとても面白かった。ほぼ毎日京都に出向いて、稽古して帰ってきて。楽しかった。
脚本・演出家の村上さんの、エチュードを駆使しながら脚本が出来上がっていくクリエイティブなプロセスも知ることができて、個人的にはとても有意義な時間でした。5月に書いた「夜中に「爆着サステナブル」を少し振り返ったりした」で、村上さん凄いなって話を書いたけど、今回も、一つ一つのこだわりや細部でそれを感じて、まだまだもっと知りたいなと思った限りでございました。演出部の中田さん、夏目さん、湊さんも、本当に感謝しております。
そんな中で、直前に、稽古にどうしても参加できないタイミングがあって、凄く悔しい思いもしました。だけど、それを受け入れてくださった皆さん。本当にご迷惑おかけしました、と感謝の気持ちでいっぱいです。

配信があるので中身の話はまた今度かなと思ったりしますが、今回の役の彼女も、私は好きです。淡々としてて、極端な考え方なところもあるけど、彼女なりの思いが見え隠れするところがあって。
お芝居は熱量ってすごく大事だと思うので、「淡々」と「熱量」の塩梅が、難しくて面白いなと思ったりしました。
あと、自分の役作りも兼ねて、プログラムを組んだりしました。AIが出てくるんですよ、今回。少し前に、仕事で自動翻訳機の研究開発をしていたこともあって、技術の側から、3−4年間「言葉」を扱っていて。正直まさかここで繋がるなんて思ってもみなかったので、人生って面白いなって本当に思った。個人的に、あまり精神論は好きじゃないんだけど、やってきたことはどっかで繋がるというか、所謂、経験に無駄なことはないっていうやつなんだろうけど、割とそうなのかなぁと思ったりもしました。

帰りに鴨川でみんなで話して。思ってもみなかったところから嬉しい言葉をいただいたり、普段はできないいろんな話ができたり、なんかとりあえず楽しかった。もっと一緒にいたいなと思う人たちばかりで、公演の終わりと秋の夜風が相まって、やっぱりいつも寂しいなと思ったりもした。
でもやっぱりお芝居が好きだしおもしろい。演じるのも楽しい。多くの人の手で世界が出来上がっていくのも楽しい。台詞の一つひとつや、シーンが変わるごとに、次の人にバトンをパスして繋いでいく感じも楽しい。

そうか、やっぱり楽しいことばっかりやん。お芝居って。

おしまい。


photo by 坂口望美さま
photo by 坂口望美さま
photo by 坂口望美さま

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