世界に笑顔を取り戻しましょう
2年近く前の朝、出勤時電車の中からぼんやりホームを眺めていたら、マスクを顎にずらした若い女性を見かけた。
その瞬間何故か強い衝撃を受けた。
どうして?どこに?
考えてみたらその女性の唇の鮮やかな紅だった。
おそらく、何となく感じていた自分の不安の原因を自覚したのはその時からかもしれない。
世の中マスクばかりで笑顔が消えた。
おはようと挨拶を交わす笑顔、いらっしゃいませと声をかけてくれる店員の笑顔、お疲れ様と職場で交わす笑顔。
見知らぬ女子高生が笑い転げ、じゃあまた明日ねと手を振り合う笑顔。
そんな日常に溢れていた笑顔が消えた。
そうなんだと気付いて、また考えすぎてしまうのも悪い癖なのだけれど。
笑顔がない世界は無表情の世界。
いつの間にか自分は無表情の世界に放り込まれてしまった。
そんな不安にじんわりと包まれてしまった。
結果それから半年もたたないうちに、日常生活に差し障るようになってしまって休職せざるを得なくなってしまったのだけど。
それは自分自身がその状況に極端に弱いからに他ならないのかなとも思う。
でもね。
必要以上にマスクをしてるこの日本社会。
2歳以下の子供達は、他人の顔を知らずに生活することを強いられているこの恐ろしさ。
マスクの効果、正しい扱い方、デメリット、衛生学上逆効果だろう!ってマスク会食だの。
もういい加減、皆正しい知識を身に付けたのではないか?
それとも知識を知ろうとしないのか。
自分で正しく判断できるはずなのに。
いつ、どのような状態であればマスクはする方がメリットが大きいのか。
少しでもメリットが小さければ、もういい加減右に習えではなくて、その笑顔を見せて欲しい。
誰に見せる訳じゃなく、世の中に笑顔を溢れさせて欲しい。
やはり人は笑顔の中に居た方が安心するのだし。
安心することで、ギスギスしたちょっとしたトラブルで心がささくれなくて済む。
幸せな気持ちになれる。
と、思うんだけど。
世の中に笑顔をもっと増やしていきましょう。
生きやすい生活に戻しましょう。
もっと笑い転げていいはずだもの。