引き継いだお雛様
母に今年に入って初めて会いに行った。
前回行ったのは年末。
行くことを昨日連絡したら、是非お雛様を譲りたいと言う。
実は私のお雛様はない。
毎年ひなまつりには、母が嫁入りの際持ってきたお雛様がいつも飾られていた。
だから別に自分のお雛様が欲しいなんて思ったことはなかった。
大体あまり人形に興味がなかったし。
女の子が自分のお雛様を持っているなんて知らなかった。
どうも母は自分の形見分けを、色々と考えているらしい。
母のお雛様は私もずっと見てきたので、ありがたく譲り受けていただいてきた。
家に帰ってきてから飾る場所を頑張って作り、無事に飾ることが出来た。
84年前のお雛様。
顔立ちも昔風でスッキリときれい。
最近は目が大きかったりするらしいが、やはり古来からのお雛様が好き。
さすがに古いので、色褪せたり五人囃子の笛がなかったりしているが、見慣れたお雛様はいいものだなと思う。
こういうものは年代物が落ち着いていい。
しっかり受け継いで大切にしなくちゃ。
ようこそお雛様。
今日からよろしく。