テレビドラマ『いちばんすきな花』感想~「やさしさを求める時代」の居場所づくり
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今の「やさしい時代」を映すドラマだった。いや「やさしさを求める時代」だ。「波風立てない」、「いさかいを極力避ける」人間関係。無理して人間関係は合わせてばかりいるから居場所がない。逆に言えば、それだけ息苦しい時代なのかもしれない。「同じ」であることが大事で「孤立」を恐れる時代。春木椿( 松下洸平 )は、会社では「いい人」を演じ続けているが、喫煙所の知らない人だからこそ本音で話ができる、二度と行かない美容室だからこそ饒舌になれる不器用な男の人だ。彼がこのドラマ