2022/07/17 『N/A(年森瑛)』感想
感想というか、連想した自分の話だけど、分かる~が多かった。
それと同時に、主人公が求めている「本物」の実感は幼さゆえの理想論で、自分が気持ちいいだけの物語に生き他人を登場人物として消費し、しかし分かりやすく悪人ではない、というのが現実的で大人なんだよ、と言われてしまったら、私はずっと大人になれない…と思うしかない。
しかし、いくら子どもっぽいと言われようが、作中のある人物の気持ち悪さはずっと許容できないと思う。私は「物語消費」されるのがとても苦手なんだな…。それと同時に、みんな(具体例のない平均的群衆としてのみんな)が、それぞれ自分が主役の物語に酔っていることを羨ましくも思っていて、自分が主役の、私が酔える物語はいつ始まるんだと思いながら、しかし端役としてでも社会に参加はしないといけないので、時々自分に与えられた台詞を読んだりして過ごしている。
別に主役だからってスポットライトを浴びたいとかチヤホヤされたい欲求はなく、ただ自分だけは本当だと思い込めるストーリーがあって、自分の欲求が明らかになって、それが満たされればいいのに、という願望なんだろうけど。私は主観的・感情的人間になりたいのかな。楽しそうではある。あるいは、そういう人たちに消費された分を取り返したいのかもしれない。
同時に、自分だって簡単に他人を消費してしまえるという部分に恐れもあって、疲れたくないから初めからそれありきの関係として割り切ったり、たまに「私にあなたを消費させないでほしい」みたいな気持ちになったりする。言わないけど。
父方実家の空気嫌すぎ!!!!!!!!!色んな嫌な記憶が押し寄せて、古い畳の繊維を口いっぱいに詰め込まれたみたいな気分になりました。寿司も畳の味しそう。
自分にとっての「本物」のストーリーに誰かがいたらいいな、というのは思っていて、オレンジの片割れにあこがれ続けている。でもそれが性愛によって導かれるのは嫌だ…。"性"の時点で心が接待モードに切り替わってしまう。もっとリラックスした関係じゃないと継続できないし、しかし絶対に不可侵を約束できもしない。どっかで味変したくなるかもしれないし。
こういうゆらゆらした感じがあって、いろんなマイノリティのラベルで区切られたグループの中に入ってみては、自分が「〇〇の人」でいることができなくて出てくる、ということを繰り返している。私は色々なことがどうでもいい、というマイノリティ性を持っていて、何に惹かれるかの割合の多寡で生まれる共感とかにはまったく寄り添えない。性愛もアンチ性愛も、惹かれるものさえ共有しえないなら、一体何によって誰かと出会おうとしているのか?もう運命くらいしか頼るものがないから、そういうもので繋がっている(ように思える)関係が輝いて見えるのだと思う。ぐりとぐら、がまくんとかえるくん…。
学校で鼻血、なんか恥ずかしいよね。けがの出血と同じなのに。鼻血はコミカルすぎる。
(日記)PCがwindowsを新しくしてくれしてくれとうるさいのでしぶしぶ応じたら、今まで積み重ねてきたフリーセルやスパイダソリティアなどの記録が雲散霧消した。アカウントを作っていなかったからだ。フリーセル、レベル300以上だったし、他のゲームも全部100以上ではあった。
これらに費やした時間はすべて、やるべきことから逃げる無為の時間だった。清々しい気分だ。