2024年1月自選
#tanka
子宮頸がんのワクチン こんな紙切れ一枚で女に戻る
おうとつにこぶしを入れてやわらかいかたまりを取り出した後輩
壊れた花瓶は弁償するけれど壊れかけの花瓶はそのまま
自分から傷つきに行く 君の家まで行くバスの減便を知る
この町は君の記憶を持ちすぎてどこへ逃げても死にそうになる
好きだからもう触れないよ とげのあるおばけになって立つ枕元
穴 という余白が好きで 違ったらごめんね、君も雷が好き?
あけましておめでとうございました。もう3月です。春です。早いね。2024年こそ明るい人間になります。
ふと思い立ち、今年からは月ごとの自選をnoteに投稿してみることにしました。(少なくとも今回は)短めの文章付きで。なぜ短めなのかというと、いま、足が筋肉痛で早く横になりたいからです。でも履歴書が書けていない。noteじゃなくて履歴書を書けよ。はい。
1月の出来事を振り返ろうと思いましたが、大学の後輩の方々が飲みに付き合ってくれていたくらいしか記憶がない。というか、たぶんそれくらいしかしていない。あとは人間関係の破滅。好きな人A(当時。いや今でも個体としては好きですが)に突然SNSをブロ解され、大学で会っても無視され、Aの世界から私は削除されました。でもこの5年間でそんなことは何回もあって、何かがAの琴線に触れるたび、たとえその何かが私には無関係で、何の心当たりもないことだったとしても、Aのなかで無かったことにされるのは私でした。そして、毎回なんとか修復できる。大学で無視された日の翌朝にAから連絡がきて、数日後に、またなんとか修復できました。登校中に泣いてしまうくらい、届いたメッセージが嬉しかったです。
だけどSNSはブロ解のまま。鍵垢のAが食べたラーメン、行った神社、読んだ本を知る手段はもうありません。Aとたいして親しくもない、たとえば春からAがどこで働くのかさえ知らないような人間がAと相互フォローの状態で、なんで私だけ? と考えると、所構わず涙が出てきてしまうようになりました。
だから、浴びるように飲酒していました。それでひびが入った人間関係もあります。人間関係の破滅と思考から逃げるために酒を飲んでいたのに、草。でもほとんどの場合、Aに関する悩みに比べれば、どの人間関係もどうだっていい気楽さがあって、軽くて、楽しかった。この頃、Aと会って話すことを想像すると頭がまっしろになりました。12月までは、会って話せば好転する、という根拠のない自信があったのに。会って話して不快にさせたら今度こそ修復できない、そのままAは関東へ帰ってしまう、でも卒業までに会って話さないと一生引きずってしまう、だけど何を話せばいいんだろう、そもそも会ってくれるんだろうか、会おうと連絡しても、また既読がつかなくなるんじゃないか、というような言葉の泡が一気にぶつかり合って、弾けて消える。まっしろになる。哀れな脳みそでしたね。
2月自選へ続きます(この暗い文章が!?)