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ラバーフードが見つからない!

皆さんの中でスマホを何かのケースに入れずにむき出しのままで使ってらっしゃる方はいますでしょうか。
又は車を新車で買った時に必ずオプションのドアバイザーを付けるでしょうか。
自分は、スマホは必ず耐衝撃バンパー付きのラバーケースに入れて使う派です。でも車のドアバイザーは付けない派です。
今回はこういう、「つけるか付けないかは人それぞれ」みたいなものの話です。


意外と別売品が多い専用フード

いくつものレンズを買い揃えていると、意外とレンズフードは別売品になっていることに気づかれると思います。ついでにただのプラスチックの覆いだと思っていたら意外と高い代物で買ってくるのに躊躇するケースが多いのです。

ただの覆いなんだから別にメーカー純正品にこだわる必要ないだろう。という事で激安互換品に目が向いたりもするのですが、全てのレンズに互換品が存在する訳でもないし、得体の知れないメーカーの品物は作りこみが甘く、フードの取り付け部にきちんと取り付けられず外れてしまうものも少なくありません。

こういう出来事を何度か経験して自分は学習したのです。モノの値段はちゃんと理由があってついているのだ。と

レンズフードの役割はレンズ面に余計な光。特に逆光がが入ることを防ぐことでフレアやレンズゴーストが発生することを防ぐことにあります。

そしてメーカー純正品のフードを見ていると実はただの覆いではないことがよくわかります。

ただの丸いプラスチックの覆いではなく、有害な光のみを遮光する、「花形」と呼ばれるタイプであることが大抵です。

PLフィルターやクロスフィルターなど、回転させて使用するレンズフィルターを使う場合、フードが付いていると邪魔になって回転の操作が出来なくなる事があります。しかし純正品フードの場合、フィルターの回転操作を行うための「窓」が付いていることが多いです。

ただし、自分の場合、本来の役割以外の目的でレンズフードを付けています。レンズ面の保護のためにレンズフードを取り付けているのです。

逆光で発生した典型的なレンズゴースト。これを防ぐためのフードが別売りになっている背景として、今お店で買える現代的なレンズは、意図的にゴーストを発生させる撮り方でもしない限りフードなしでもこんなあからさまなゴーストは発生しなくなったので、レンズフードは必需品ではなくなっているという状況があります。
PENTAX Q 01 STANDARD PRIME 9mm SS=1/1000 F=3.2 ISO=200

本来の役割とは違う使い方

本来レンズ保護のためにレンズ面の前に保護用のガラス - プロテクトフィルターを取り付けて使います。実際にプロテクトフィルターを使っている人も多いと思います。

しかし、この光学性能的には何の意味もないガラスを一枚増やすことはレンズの光学性能に無視できない影響を与える行為であるようです。

どのくらい影響があるかというと、プロの写真家が「数十万するレンズが無意味になるくらい」だというほど画質が悪化するという事らしいです。

そしてその写真家がレンズの保護に使っているというのがレンズフードだというのです。プロテクトフィルターが無くてもレンズフードが付いていれば、通常の使い方ではレンズ面に直接何かが当たることはなく、レンズが傷つくことはない。と。

自分の場合はプロの写真家ではないので、そこまで画質にこだわる必要はないかも知れませんが、画質に影響を与えずにレンズを保護できると思えばプロテクトフィルターよりレンズフードを使用しよう。と思ったわけです。

そして、レンズ保護という意味で言えば、固いプラスチックのフードより何かに当たった時、レンズを覆うように曲がってくれる汎用のラバーフードが使いやすいとなる訳です。

さらにレンズを使う前、レンズキャップを付けたり外したりする場合でも、ラバーフードはフードの部分を曲げてキャップを付け外しできるので固いフードを付けているより使いやすいという利点があります。

欠点を武器に!
意図的にレンズゴーストを発生させて印象的な写真を狙ったりしてます。
SONY DSLR-A700 Minolta AF 35-70mm F4 60mm SS=1/250 F=11.0 ISO=200

野暮ったくても使い勝手重視だったのだが

そんな便利なラバーフードでですが、欠点が無いわけではありません。一つは見た目が割とカッコ悪い。という事。

汎用のゴム製品なので、取り付け方はレンズ前面のフィルター取り付けねじにはめ込んで使う為、形は必然的に丸形一択となり、当然花形が多い純正フードなどと比べるとあまり見栄えは良くありませんし遮光能力なども劣ります。

もう一つは耐久性です。ゴム製品はどれも似たような傾向にありますが、使っているうちに段々劣化してきて表面がひび割れてきて、最終的にはちぎれてしまってフードとして役に立たなくなるようになります。これは自分がレンズキャプの付け外しなどの際に押し込んでフード部分を縮めてキャップを付け外ししたりするのも悪いのだろうと思うのですが、プラスチックのフードのように半永久的に使える代物ではないのも確かです。

その代わり無名メーカーのプラスチック製フードと比べても圧倒的に安いので、定期的に買い替えていけば十分と思って気にならなかったのですが、この前そのラバーフードを買いにカメラ屋さんに行ってみると、目的のレンズフードやフィルターの売り場が大幅に縮小され目的のサイズのレンズフードが売ってなかったのに衝撃を受けました。

特に古いレンズのフィルター径である49mm(今回の目的のサイズ)は影も形もありません。フードだけでなく、PLフィルターやクロスフィルターも見つかりませんでした。(プロテクトフィルターだけはあった)

フィルター類がなくなっているのは今では画像処理でフィルターを使った時の効果を簡単に代用できるので今ではフィルターを使う人がいない。という事なのでしょう。

そういえば昔はカラーフィルターとか、スカイライトフィルターなどの色付きガラスのフィルターがありましたが、デジカメではホワイトバランスを調整することで同じ効果を得られるのでカメラがデジタルに完全移行していた2014・15年ごろにはすっかり姿を消した幻のアイテムと化していました。

今後はラバーフードやクロスフィルターなども幻のアイテムと化すのでしょうか。個人的にはどれも愛用していた物だったのに・・・

ラバーフードと似た目的で使える金属製汎用レンズフード。
こちらは今でも入手可能らしいので、今後はこちらを使う事になるかも。
PENTAX K-01 smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XS 40mm SS=1/80 F=2.8 ISO=200

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