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あじたま

ミラー付きの一眼レフにしろ、ミラーレスにしろ、レンズ交換タイプのカメラ最大の利点。それがレンズを自由自在に変えることが出来ること。(当たり前)
そんな訳で、ここぞというときにピンポイントで使ってみたい極端なレンズを(厳密にはノーマルなレンズに取り付けるアダプター)のご紹介です


レンズ沼

個人的見解ではありますが、カメラ本体とレンズの取り付け部分を規格化し、(論理上は)様々な種類のレンズを自由自在に切り替えて使えるという一眼レフカメラのシステムを考え付いた人は天才だと思います。

実際にはレンズ取り付け部(レンズマウント)にはFマウントとかEFマウントとか複数の種類があって、本当にこの世に存在する全てのレンズを自由自在に使えるわけではない。とかの制約はある訳ですが、メーカーはカメラ本体とレンズで2回商売出来て儲かるし、我々は同じカメラでもレンズを替えるだけで全く異なる特性のカメラに代わってくれるわでみんなが幸せになる(ホントか!?)素晴らしい仕組みです。

それでもカメラを始めたばかりの初心者が、「へえ、レンズが変わるだけでプロみたいな写真が撮れるようになるのか。」と思ってカメラ屋さんにレンズを買いに行くと、その値段の高さに腰を抜かすことになります。何しろカメラ本体より高いという代物がゴロゴロしているという予想だにしていない光景に出くわします。というか自分が実際そうだったので実際何も買わずにすごすご撤退してきたことがありますw

フィッシュアイコンバータ

コンバージョンレンズ

色々制約はあるものの、後付けでレンズを追加装備してやることで既存のレンズを全く違う描写にしてしまう言う追加装備専用レンズがあります。例えば50mmの標準レンズに後付けのレンズを追加して100mmのマクロレンズにしてしまう(クローズアップコンバータ)とか、逆に20mmの広角レンズにしてしまう(ワイドコンバータ)などがそれで、一般的にはコンバージョンレンズと呼ばれているものです。

これらの後付けレンズは本来想定されていないレンズを通してしまうため、たいていの場合は画質を落としてしまうという、気にする人によっては致命的な欠点はあるものの、どのタイプのコンバージョンレンズでも元のレンズの先端に取り付けて使うので、取り付けたいレンズの直径(いわゆるフィルター径)に合うものを使えばよいと使い方が簡単なので、正式な交換レンズのように買ってきたはいいが、マウントの種類が違っていて自分のカメラに取り付けられなくて絶望するという悲劇に会う事はありません。

手持ちの標準ズームレンズが・・・

今回紹介するのはこういったコンバージョンレンズの一種。フィッシュアイコンバーターというレンズを取り付けたレンズを魚眼レンズに変えてしまうコンバージョンレンズです。フィルター径が40.5mmという特殊なタイプなのと、現在生産終了品となっている点で誰にでもお勧めできるというものではないのですが、極端な描写をするレンズが欲しい時は、コンバージョンレンズを使ってみるというのが手軽でよろしいのではないかという参考例として見ていただければと思います。

これでフィッシュアイレンズに大変身

メーカーの想定しない使い方

このフィッシュアイコンバータの本来の使い方は、PENTAX Qの標準レンズ。01STANDARD PRIMEという焦点距離8.5mm(フルサイズ換算49.5mm)の短焦点レンズをフィッシュアイに変換することになっています。実際にこの使い方をしてもちゃんと魚眼レンズとして描写するようになり、なかなか面白いのですが、ここでコンバージョンレンズはフィルター径さえ合えば本来想定されていないレンズでも取り付けられる。という特徴を生かして、別のレンズ。02STANDARD ZOOMという5~15mm(フルサイズ換算27.5~82.5mm)のズームレンズに取り付けてみました。

本来想定される画角でのフィッシュアイ具合はこんな感じですが。

このズームレンズの広角側。5mmで撮影してみると、端の方が盛大にけられてしまい、360°カメラとまでは言わないものの、ほぼ円形の描写と言う状態でこのレンズならでは写真が撮れるという寸法になります。

広角で撮ると紫陽花を玉の中に閉じ込めたような写真に!

専用設計の高価な魚眼レンズより手軽に手に入って、工夫次第で専用の魚眼レンズよりインパクトのある写真が撮れるという意味でこういったフィッシュアイコンバータの使い方を色々と試してみるというのは面白いのではないかと思います。

何か大切なものを閉じ込めておきたいような撮り方をしたい時にはまずこのレンズで撮ってみたりしています。

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