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誰でも偉大な写真家になれる・・・のかも
写真と言う趣味は極論を言うとカメラさえ持っていれば誰でも出来る趣味です。
それでいて、時と場合によってはもしかしたら歴史に残る傑作・・・とまではいかなくても常人には撮れないような写真を撮る可能性が意外と多く存在します。
今回は実体験を例にそんな可能性についのお話をしてみたいと思います。
実体験その1。コロナ禍の京都と姫路城
自分は実は引きこもり気味な性格なので、人が大勢来るような有名観光地はなるべく避けて出来る限りあまり人が来ない穴場的な場所を狙って出かけるようにしています。
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そんな自分にとって実は2020年ごろのコロナ禍まっただ中の年は有名観光地に出かけてみる絶好の機会となったのです。
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その結果ほぼ無人・・・場合によっては完全無人となった有名観光地を撮影する機会に恵まれたのです。
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以下の写真はそういった無人の清水寺や姫路城の写真で、今となっては撮ることのできない写真ではないかと思います。
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ただ、有名観光地はこういった機会も逃さずにリニューアルに勤しんでいたりして、普通なら入れる場所が閉鎖されたりしていて姫路城を貸し切り状態で遊び倒すとはいかなかったのは残念至極であります。
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ただし、これにはカラクリが
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実体験その2。ウチの飼い犬の事
去年までウチでは柴犬を飼っていました。と言っても自分が飼っていたのではなく、親が飼っていた犬なのですが。
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犬と言えば歌の中に歌われている通り雪が降ると喜んで庭を駆け回るというイメージかあったのに、寒がりで冬はストーブの前から離れないという自分の中での常識を見事に破壊してくれた犬でした。
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それと、ヨーグルトが大好物で大容量のヨーグルトの最後の方をおすそ分けすると、入れ物を抱えて中身をきれいに舐めとるまで入れ物を死んでも離さないというヤツでしたw
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しかし、犬の寿命は人間ほど長くはありません。長いことウチにいてくれたのですが、去年の冬についに天国に旅立ってゆきました。
幸いにも自分や親が何枚か写真を撮っていたので、ここにこうして紹介できています。
結論。趣味なら本気で。ライカじゃなくてもいいから。
こういった実体験を通して分かったのは自分の撮った写真が後になって実に貴重な「財産」になってくるという事です。
色々な状況で写真を撮っておくと、どんな場合でも写真が撮れるようにウデが身に付くというのもありますが、実はそういったものはただのオマケでその時に撮った写真がその時、その場にいなかったら決して撮れなかっただろう写真であるという事です。
だからこそ「写真が趣味です」という人は以前に紹介した渡辺謙のCMのように常にチャンスを狙って、シャッターを切れる準備をしていなければなりません。
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これも、この時にしか撮れない光景
別に一眼やライカのような高価でゴツイカメラでなくても構いません。むしろ今や誰でも持っているスマホカメラの出番かも知れません。肝心なのは「自分のこの目で見た光景を写真に撮ろう」という意思です。
この意思を常に発揮しようとしている人たちこそが「写真家」と呼ばれる人々の事で、これをずっと続けていれば無駄に構図に凝ったり、「個性を発揮しよう」なんて無駄に力んだ写真を撮らなくても自然にその人にしか撮れなかった写真が増えてゆくものなのではないかと思っています。
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でも暑い夏の日の下で手押し車を押して歩く人の背にいつか戻ってくるはずのお客さんに備えている力強さも感じたのでした