"My life is my message"と言えるように就活生のインド研修記⑤(2010年当時の記事を再掲してみる)
このnote連載は、10年分以上のGmail全削除の悔しさを紛らわすために、奇跡的にフォルダに残っていた大学3年生当時(2010年)の原稿を再掲したもものです。詳しくは下記の①②③をご覧ください。
今まで4回にわたってお送りしてきたインドレポートも
ついに今回で最終回となりました。
本当はもっともっと伝えたいことがあったのですが、
膨大な量になってしまいそうだったので、このような形になりました。
ゼミでのテーマが、「現代のインド政治」ということで、
今回はインドの「今」そして「これから」に焦点を当て、
よりリアルなインドの今が伝わるといいなぁ、と思いながら、
ケニアとの比較なども織り交ぜながら、
私の目線から見て感じたインドをつづってきました。
インドにはまだまだ政治に関すること、
たとえばムガル帝国からの独立と、イギリス植民地支配からの独立の流れ、
その中でのマハトマ・ガンディーの残したもの、彼のインドにおける存在感、昨今の政治的状況、インドでの女性の活躍なども興味深く、
書いていきたかったのですが、すべて伝えきれないのがもどかしいです。
今回のインド滞在中に、5年前にできたばかりのデリーの地下鉄に乗ったり、(この地下鉄は日本のODAによって作られたもので、日本を彷彿とさせるものでした)
すべてヒンディー語でしたがインド映画を見たり、
デリーのNHK支局を訪問したり、かの有名なタージ・マハルを見たり、
本当にたくさんのミュージアムに行ったり、
人生初の寝台列車をインドで体験して意外な快適さに感動したり、
そのほかにも本当にいろいろなことを経験しました。
盛りだくさんな日々で、常に意識していたのは、アンテナを広げて、
日本との違いやケニアとの違い、インド独特のものをみつけよう!
インドの歴史、宗教、政治、経済、文化、空気…
インドにいる時間で五感をフルに使って、
目いっぱい吸収しよう!という気持ちでした。
そうして、今感じること。
それは、本当にインドへ行ってよかった、ということです。
行く前は、「この時期にインドに行くの?!」と
同じ就活生である3年生の友人には半ばあきれられていましたが、
行っただけ得るものは大きかったと思います。
短い間ではありましたが、インドへ行って、
世界で活躍する日本のパワーに出会って刺激をえることもできたし、
インドという現在世界的に注目を浴びている国の現状を知ることもできました。
そして、そんなインドを支える人々のパワーも感じることができました。
個人的には、ケニアに行った次はインドに行って比較したいという想いも達成されました。
インドだけではなく、世界は多様性にあふれています。
もちろん日本も同じです。
いろいろな慣習、バックグラウンド、考えや思想、見た目…
今回の滞在中も、自分のいままで知らなかったものにたくさん出会い、
自分や日本との違いも感じる場面も多くありました。
しかし、その違いや、ある人から見たら違和感のあることも、
どれもそのひとつひとつは「問題」ではなく、「解決」すべきものではなく、
その出会いから学ぶこと、そしてそこから慣れていくことが大切であると、
インドで出会った女性が教えてくれました。
多様性を知り、認めていく、ということがどういうことなのか。
この女性との出会いによってすこしわかったような気がします。
インドで生きるこの女性の言葉のもつ力は、
いつになく私にインパクトを与えるものでした。
そして、これから私を待っているであろうさまざまな出会いを
すごく楽しみにさせる言葉となりました。
ひとつひとつ恐れることなく、まずは向き合い、
学び、その中で慣れていけばいいのだ、と。
すこしずつでも、自分のものにしていけばいいのだ、と。
これから待っている就職活動も、ひとつの新しい出会いです。
新しい世界に臆することなく、自分の眼で見て、感じて、吸収して、
今までの活動で得た経験をもとに、しっかりと自分と向き合い、
そして社会と向き合っていきたいと思います!
(立教大学3年 高橋明日香)
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