HACHI
空か、大地になりたい。 道端の雑草にも、なぜか胸がツンとくる 梅雨の間の、夏の風が ふわりとよぎる
日曜日。 休みの日こそ早く起きる。 晴れていれば文句のない休日のはじまり。 AM9:00 洗濯物を放り込んで洗濯開始 二階に上がって、アジアンタムや、 クッションモスに水をやる。 ハルジオンは、水を与えると ゴクゴクと水を飲む音がするからいい。 しばらく水を吸収する音に耳を澄まし、 鉢の下から水が出てきたところでリビングに向かい音響にスイッチを入れる。 流すのは大抵声の抜けたBGM 時々ゲームして 時々本を読んで お昼からゆっくり夜ご飯も作っちゃう 家に差し込む日光
とうもろこし好きの私としては、 一粒一粒綺麗に食べるのも、 1個1個の甘さがわかって美味しい、 ただ、がぶっと食らいつくのも捨てがたい、 甘さの波が一気に押し寄せて、最高。 迷ったあげく、一粒一粒からのがぶっ。 そして最後は一列をカプカプ食べました。 18/6/18
失敗したカヌレというものに 出会ったことがない。 カヌレとは、完璧なそれにしか 名付けることを許されていないんじゃないか、 とまで思ったり思わなかったり。 カヌレの好きなとこ。 いち、お尻のカリカリ。 に、頭のカリカリ。 さん、カリカリを中のやわやわと一緒に食べたるときのあの極限のカリとやわのシンフォニー さあ次は どこのカヌレを食べよう。
大分の 借りたアパート 4階の西に開けた私の部屋の 窓から見える 夕焼けが大好きだった あのアパートの最大のサプライズは 7月にみる夕焼けだったのだ ピンクから青に、 そしてその終わりは夜だった そんな空が、毎日毎日 新日鉄の煙突の向こう一面 いーーっぱいに広がって なんだか切なくなって そのあと優しくなれるんだ いまもきっと あの部屋に住む誰かが 7月になってとうとうそのサプライズを 知って きっといまごろ 優しい気持ちになっている #エッセイ
誰がサンドウィッチをこんなに分厚くしていったのか。 高く積み上げられたレタスをぎゅうぎゅうに押し込めたそれは、ちょっと齧ろうものなら、まるでジェンガのように崩れて原型などもはやない。 秘めていた肉汁、トマト汁を撒き散らし、 なのに添えられたウエットティッシュが1枚だけなんて、この店はサンドウィッチを舐めている。 なんていいながらかぶりついたサンドウィッチは、 あぁ、あっけなく崩壊 だけどその崩壊の瞬間、レタスのシャキッという音の、なんと素晴らしいことか。 も
「まもなく日が暮れます」 アナウンスが聞こえると、徐々にドームの中が暗くなり、代わりに星たちが一斉に輝きだした。 なぜだろう。堰を切ったように両目尻から塩水が溢れ、後頭部の首の付け根まで流れていく。 理由はわからない。 ここにくると、毎回そうなのだ。 無数の星が浮かぶ宇宙を見ているうちに、 ふと、外国で故郷の話を聞くような、とても懐かしい気持ちになるのだ…。 <誰にも、どこかに「いつか自分はここに来ることになっていた」と心から思える場所がひとつある>(天涯 沢