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日本から海外に渡っていた昆虫
このところ、強い地震が続きました。
日本列島の立地の特異性が、その由来ともされます。
日本の昆虫の地理分布も、日本列島の起源と関係が大いにあるとされています。
日本列島の起源と昆虫の地理分布には、どのような関係性があるのでしょうか。
●日本列島の由来
そもそも、日本列島はどのように形成されてきたのでしょうか。
日本の大部分はもともと、ユーラシア大陸の東の端に位置していた、陸の塊であったとされ
昆虫の聞こえない声による求愛
鳴く昆虫といえば、直翅目、つまりバッタやキリギリス、コオロギの仲間をあげる人が多いでしょう。
それらの昆虫が「鳴く」と言われるのは、人間が聞き取れるほどの音量、または周波数だからと言えるかもしれません。
しかし、人間の聞き取れる周波数とは異なる周波数を利用している昆虫も知られています。
一部のキリギリスでは、人間の聞き取れない高い周波数を使っていることが確認されています。
昆虫たちは、そのよう
狩りバチをまもるダニ
大きくなりすぎた木材を破壊するために、ロープでくくりつけられたダイナマイトの写真です。
と聞くと、そのまま信じてしまいそうになりますが、そういうわけではないようです。
これはハチを誘引するために取り付けられたトラップ、竹筒トラップといわれます。
ハチには、「管住性(かんじゅうせい)ハチ」と呼ばれる種類がいます。
文字通り、彼らは筒状のものに巣を作ります。
彼らのこの習性を利用したトラップの
眼を持たない昆虫シロアリの世界
視覚という感覚は人間にとって大きな役割持っています。
一方で昆虫には視覚に頼らない生活を送るものが多くいます。
彼らは、彼らにふさわしい器官を発達させ、生活をつづけてきたと言えるかもしれません。
しかし、「視覚があれば、もっと繁栄できたのでは」と感じてしまう昆虫がいます。
今回は、視覚に頼らない生活を送る昆虫、シロアリと彼らに擬態する微生物に触れていきます。
おはようございます。
一色出版の岩
昆虫本の書評(昆虫本編集者のひとりごと)12『昆虫科学が拓く未来』
2009年、京都大学出版会、580ページ、4800円+税
完全に研究者または関係学部の学生向け、という印象のタイトル。内容もsoの通りで、専門性の高い章ばかりになっています----と言ってしまいそうでうが実際に読んでみると。。。
ざっと内容について
専門書であるにかかわらず、それぞれの章、いずれも文体は一般を意識した、優しいものになっています。
専門用語もあまり多くはなく、解説も割と専門外
足音で相手を判断する昆虫
先日は、また強い地震がありました。
強い地震の場合、人間は身の危険をおぼえることが多いと思います。
ただ、弱い地震の場合は、あまり気にならないかもしれません。
一方、昆虫は振動にとても敏感であることが知られています。
例えば、ナミブ砂漠などにいるゴミムシダマシ科のキリアツメ。
この近縁種には、わずかな風によってできる、ナノレベルの地表の振動を感知できることが知られています。
なぜ昆虫は、このよ
超音波で身をまもる昆虫(いっしき出版のメルマガ)
対面のコミュニケーションが避けられるようになった昨今。
オンラインによる非接触コミュニケーションが推奨されるようになっています。
非接触コミュニケーション能力は他の生き物にも、多くみられると思いますが、昆虫ではどのようなものがあげられるでしょうか。
例えばガ類にはフェロモンという伝達手段があります。
しかし、ガたちはそれだけでなく、豊かなコミュニケーション能力を獲得したようです。
今回はガ類の
昆虫の耳の不思議(一色出版のメルマガ)
(メルマガは年中無休で毎週月曜にお届けしています)
2月に入り暖かくなってきて、いろいろな花が咲く時期になりました。
同時に、多くの昆虫も活動を始めるはずです。
花の色を見定めるための、昆虫の視覚は優れているのはよく知られています。
では、音を聞くこと、聴覚はどれほど優れているのでしょうか。
今回は昆虫の聴覚について、紹介したいと思います。
(今回の記事は『遺伝子から解き明かす脳の不思
昆虫本の書評(昆虫本編集者のひとりごと)11『蜂と蟻に刺されてみた』
サブタイトルは「痛さからわかった毒針昆虫の秘密」
2018年、白揚社、370ページ、2500円+税
ハチ・アリ類に自分が刺されてみて、数値化された痛さを中心に、刺された昆虫の生態や採集のエピソードを紹介した本。
痛さを数値化するとはどういうことか?
最も痛みを与える昆虫は何か?
色々想像を掻き立てるタイトルと思います。
ざっと内容について
著者はアリゾナ大学昆虫学研究員という職位のJ・O・シ
昆虫本の書評(昆虫本編集者のひとりごと)10『吸血昆虫ブユの不思議な世界』
サブタイトルは「謎めいた新種の発見と新興寄生虫感染症の解明」
ブユというマイナーな昆虫に焦点を当てた本。
昆虫ファンにむけ、この昆虫がそれほど多くのエピソードがあるのだろうか。
ざっと内容について著者は昆虫の研究者ではなく、感染症の研究者なので、面白い生態や進化の話ではなく、人への感染と病気についての記述がメインだ。
やはり、昆虫自体ではなく、調査や同定の苦労エピソードがメインの本だ。
昆
昆虫本の書評(昆虫本編集者のひとりごと)06『増補版 寄生虫図鑑』
「寄生虫」は環形動物などで、昆虫ではないが、系統的に近い生き物のようなので、紹介してみようと思う。
全体の感想目黒寄生虫館という公的機関がずいぶん思い切った本を書いたなと思ったが、著者はフリーランスのライターの方。東大大学院生物学の修士課程を出ている人だった。
冒頭の監修者の言葉で「世界で1番美しいビジュアルブック」とあるが写真は一切載ってなかった。
全ページモノクロで、点描イラストだ。生体