わたしの好きなおほやまつみ様
今日はまじめです。
好きな神様(信仰とか崇めるとかじゃなくて)のNO1は
『オオヤマツミ』って変な神様なんですよ。
まずあっさり情報だと『天孫から永遠の命を奪った』んですね。
これはすごいことでしょ!?神なのに人と同じように寿命できちゃったきっかけですよ?それなのに登場シーンはそこだけ。謎い。
すごい重要設定なのにこれっぽっちの扱いだし、分類上『国津神』なんです。
しかし古事記軸なら『ちゃんとイザナギとイザナミの間に産まれた子』なんです。三貴神はイザナギの誓約で産まれたので『ナギ君とナミちゃんのキャッキャウフフ』では産まれてません。それに順番で言えばアマテラスよりも上ですからなぜ『国津神』なのかがわかりません。「海治めろよ」って言われたのに放棄したスサノオだって『天津神』ですがな。
そしてオオヤマツミを祭る神社の総本社は愛媛県の『山祇神社』なのですが、ここは伊勢神宮を差し置いて『日本総鎮守』の名を許されています。
なぜでしょう?山を司る神様であり鉱山、林業を中心に信仰されていましたが、『軍神』と『海神』の両方も兼ねちゃって『最強状態』でございますよ。
で、その神力にすがり、昔から武士や軍人が明治から昭和、そして現代になっても参拝して刀や甲冑をがっばがば奉納したもんですから甲冑の国宝の半数以上、刀も国宝ではありませんが誰が奉納したかが明らかなモノがズラリ。正直日本の神様で一番の『超武器マニア』でもあります。
記述が少ないのにアマテラスよりも先に産まれているイザナギとイザナミ直系で、国土・酒・軍のおまとめ役。
そしてだいたい『男神』の姿で描かれていますが、『山の神』と言えば『女性』でございますよ。地方神や信仰と融合するうちに男神へと変化したのでは?という説がございます。
で、わたくしはこの説は「強い」と思っているのですが、理由はなんだ、というと今でも伝統的な猟師には山に入る時に『ちんちんを出す(もしくは出すしぐさをする)』というのをやります。これは
「山の神様~、ちんこ見せっから無事に帰れますように、あと獲物獲れますように」ってご機嫌取りの儀式なんですよね。ここまではしなくても伝統的な猟だと女性厳禁とか猟の前に禁欲期間がある地域もありますので『オオヤマツミをはじめとする山の女神様に嫉妬されないように』ってことなんだと。これが根拠です。山の女神様は欲求不満、ちんちんが好きなんですねwww
で、「スサノオと同じだ」とか「ワタツミは別だ」「いいや同じ!」とか「朝鮮半島に落ち着かなかった神が日本に鎮座した姿だ」とか色々な説がございますが、もう古事記と日本書紀、そして奇書、偽書、その他断片しか材料がないのでどうしようもないですわね。
個人的には昔の羊飼いが星座を「あれに見えるっぽくね?」ってやったのを後世色々理由つけてるのと同じで『自然の恵みと脅威』を昔の日本人が理解しようとした物語ですから神話なんて永遠に謎のほうがいいような気がします。
長くなりましたが自分としては『美人で血筋も確かでめっちゃ強いけど謎』という解釈で大山祇神社や三島神社に詣でます。
あと新道の神様は『自然の現象そのもの』ですから願うだけであって、
何かをかなえたりしてくれるわけではないと。
パワー持ってるならオオヤマツミを艦内神社に祀っていた軽巡洋艦天龍は沈没しなかったでしょうな・・・・。
ま、どっちにしろ今のカードゲームなんかの『女体擬人化』のオオヤマツミは案外原型に近いのかもしれませんな、つーことで。