見出し画像

冬の夜空-1

11月を過ぎると、太平洋側に現れるオリオン座を狙いたくなります。
東の空が開けている太平洋側は絶好の撮影ポイントなのですが、半島だらけの三陸海岸は思いのほかベストポジションを探すのに苦労します。
一番の苦労はやはり光害の少ない場所探しです。
この日(2024.12.2)は三陸の名勝・浄土ヶ浜まで出かけました。


オリオンアソシエーション

予想はしていたのですが、現地に着くと漁り火が海面と空を青緑色に染めていました。
一等星のリゲルがかき消されるほど強烈な光なので直接光の当たらない岩陰を選んで撮影しました。

 リオン座を構成する星々や星雲は、同じ散光星雲の中から生まれたとされています。そのオリオン座と赤い散光星雲のエリアはオリオンアソシエーションと呼ばれます。

オリオンアソシエーション
2024.12.2 19:20岩手県 三陸海岸 浄土ヶ浜
SONY A7R3改 50mm F1.2
空  iso640 58秒 F2.8 赤道儀使用  
地上 iso640 58秒 F2.8   4枚スタック

赤い散光星雲をレタッチしてみました

上の写真は1shotの空でしたが、この写真は34shot(合計露光時間34分)を重ね合わせて淡い散光星雲を強調したものです。

オリオンアソシエーション
2024.12.2 19:20
岩手県 三陸海岸 浄土ヶ浜
SONY A7R3改 50mm F1.2
空 iso640 58秒 F2.8 赤道儀使用   34枚スタック
地上 iso640 58秒 F2.8   4枚スタック

撮影について

散光星雲が発する赤外線の感度を高めるように改造したカメラを赤道儀にのせて撮影。
地上風景を撮影後に赤道儀をONし、星を追尾しながら散光星雲が写るように時間を掛けて星空を撮影。

この日の星図

冬の星座の代表、オリオン座の二等星サイフが水平線からのぼり切る頃が狙いです。

魅力あふれる冬の夜空

冬の淡い天の川や、冬のダイヤモンド、冬の大三角等の星群(アステリズム)を探したり、有名な赤色超巨星ベテルギウスを始めとしたオリオン座を見つけることは冬の夜空の醍醐味です。
オリオン座は和名 鼓星とも呼ばれ、オリオンの三つ星の近くにあるオリオン座大星雲の存在を確認できたときの喜びもまた格別。
是非、防寒対策の上、冬の夜空を楽しんでみてはいかがでしょうか。

過去投稿が参考になれば❗️


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集