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三大聖地をコンプリートしたい!

キリスト教三大聖地とは

キリスト教三大聖地と言えば、バチカン市国、エルサレム、サンチャゴ・デ・コンポステラだ。この3か所のコンプリートを目指している。

使徒座 サン・ピエトロ大聖堂

バチカンのサンピエトロ大聖堂はその名の通り、初代教皇である聖ペトロの墓所の上に建つカトリック信者13億の総本山である。司教が居住する(座する)教会は「司教座教会」(=カテドラル)と呼ぶが、教皇の居住するこちらは「使徒座」という。教皇は使徒ペトロの後継者だからだ。

30年以上前に新婚旅行で訪問した時は教皇謁見を申込んだ。冬場のため大きなホールでの謁見だった。前日にホテルに送られてきた入場券は前の方の区画で、運よく当時の教皇ヨハネ・パウロ二世と握手することができた。

教皇の謁見 1987年3月
謁見前日ホテルに届いた入場カード イタリア語 スイス衛兵にこれを見せれば大丈夫

エルサレム

エル・サレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地だ。キリスト教ではイエスが磔刑となった舞台である。

こちらには結婚前に今は亡き父と訪れた。エジプトのカイロからシナイ半島に入り、バスで移動しながら、イスラエルを巡った。イスラム教、ユダヤ教の宗教や文化に初めて触れ、大きなカルチャーショックを受けた。エル・サレムは「平和の町」(エル=町、サレム=シャローム=平和)という意味なのだが、そのイメージからは程遠く、今も状況は厳しい。当時もスーパーの入り口にライフルを持った兵士がおり、店に入る時には手荷物のチェックを受け、買い物するだけでも緊張した。

エルサレムの「嘆きの壁」 黒尽くめでもみあげの人は熱心なユダヤ教徒

サンチャゴ・デ・コンポステラ

三大聖地のコンプリート、残すところはサンチャゴ・デ・コンポステラである。サンチャゴ(=聖ヤコブ)・デ・コンポ(=野原)ステラ(=星)という素敵な名前だが、ここは他の2か所と違って巡礼路なのでハードルが高い。

ヨーロッパ各地から長距離を歩き、或いは自転車や馬でサンチャゴを目指す。距離も様々だが、私が目指すのは一番ポピュラーな「フランスの道」。国境近くのフランスの町、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーからスペインへ入り、ピレネーを越え、約800キロを歩いてサンチャゴを目指したい。

1か月以上はかかるため、普通の勤め人には無理な話だ。幸い定年退職した今、時間だけはある。海外に行き難い状況がいつ終わるかわからないが、今はその時のために情報収集、装備の調達、体力づくり、スペイン語学習をしようとしている。まだ体が元気な今が、ひょっとすると一生に一度のチャンスかもしれない。

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