読書がすすまない 5/16
なぜか急激に読書が進まなくなった。読んでもなかなか続かない。
読みたいな、と思うものはあるのだが、手が伸びない。読めるようになった時のために書き留めておく。
「蝿の王」ウィリアム・ゴールディング
高校生くらいの時の読んで、衝撃を受けた。長いことこの本見ないなと思っていたのが、昨日ひょっこり書店で見つけた。新訳で新たに出版されたようだ。昔、新潮文庫だった気がする。出版権が移ったのか。人にはこういう攻撃的で暴力的な側面があるのだな、というのが登場人物の少年たちを通してグロテスクに描かれ、突きつけられるような感じだったと記憶している。本はどこかにいってしまったので、新訳を買うかどうか。
「素数たちの孤独」「コロナの時代の僕ら」パオロ・ジョルダーノ
「素数」は割と何年も気になっていながら手にとっていない。確か結構前に東京国際映画祭に映画化作品が来ていたはずだ。不器用な人たちがおりなす孤独の話、というイメージ。自分と1でしか割れないからね。人ってみんな素数じゃないの?という気になる作品。「コロナ」はちょうどいまの話なので、今読んでこそなのかもしれないが、まだそこまでの熱量がない。でもとても評判がいいので気になっている。図書館が開いてたらな、という感じ。作品を楽しませていただくのだから買うべきなんだろうけども。
積読本棚が欲しい。
「はてしない物語」「モモ」ミヒャエル・エンデ
これは子供の頃に既読。近頃無性に読み返したい。実家にあるのが分かっているので買うのがためらわれて、数ヶ月悶々としている。「はてしない」は色々示唆に富んでいて、いま読むと恐らくあれこれが違うイメージで感じられるのだろうな、と。あれは大きな世界の話なのか、自分の中の世界なのか。記憶が色々曖昧なので読みたい。「モモ」も時間泥棒の話で一時仕事の奴隷だった自分が今読んでどう思うのか知りたい。子供向けなようで、大人に語りかけるよう気がする話だったとおもう。
「山月記」中島敦
これは青空文庫であったと思うので、最初に読みそうだ。詩人になる夢に敗れて、虎になる話だ。個人的にはとても好きだ。でももう何年も読んでいない。自分は「人間」で踏みとどまっていたいな、と思ったのをぼんやりと思い出す。なぜ虎になってしまったのか、改めてちゃんと読まないとなと。
「春の雪」三島由紀夫
これは好きすぎて手元にある。でも読むのに体力を使いすぎてなかなか読めない。文体も美しく、優美だ。でも息がつまる。
芸術新潮「おそるべし川端康成コレクション」2007年2月発行
たびたびふと思い出す美術展があった。川端康成が集めた美術品を展示していたものだ。かなり昔だったけれど、これほど思い出す美術展もない。理由はよくわからないけれど、好きでしょうがない。図録を当時買わなかったのが心残りでならない。(おそらく学生には高かった)後にどうしても気になって古本屋で手に入れたのがこの雑誌だ。図録は見つからなかった。久しぶりに読み込みたい。
「陰翳礼讃」谷崎潤一郎
「細雪」も好きで何度も読んだが、「陰翳礼讃」が谷崎作品の中で一番好きかもしれない。最近写真付きで2,000円くらいで出ているようだ。本屋で見かけたけれど、中が見れない。とても欲しい。写真が中心な気がしたけれど、本文が全文載っているのだろうか。
今日は手元のどれかに手を出そう、と思う。
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