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記憶、夢、内省、トラウマ

夜中に書き留めておいた記事。



夢を見た気がするけど思い出せない。

手から砂が溢れ落ちるような、そんな勢いで記憶がさらさらと流れていった。

掴もうとすればするほど記憶は溢れ落ちるばかりで、結局手に掴み取った記憶が残ることはなかった。


月に何度かはこんなことがある。

夢は昔からとてもよく見る方だ。

想像力豊かな方ではあるだろう。

眠りが浅いのかもしれない。

確かに幼少期から寝るのが苦手で、昼寝の時間は眠らないと怒られるからいつも寝たフリをしていた記憶がある。


内省的な思考体系は自然と身についたものなのか。

寝つきが悪いからか、寝る前にはいろいろなことを考えた。

寝ようと電気を消すといつも頭の中で脳内会議が始まる。

ああでもない、こうでもないと話し合う感じか。

誰か相手がいることを想定して頭の中で話を進める、という表現が近い。

実際に口に出したりはしないのだが。

眠れないのは辛いが、着想が湧くのもだいたいこのときだ。


自閉症と統合失調症は思考が内からの声になって聞こえるか外からの声になって聞こえるか、という違いだという話を耳にした。

なるほどな、と妙に納得してしまった。

自閉症と統合失調症のルーツは一緒だという話も目にしたことがある。


小学校の算数ではじきの法則(速さ=距離/時間)を習ったときは、身近にある速さが変わる運動のことはその公式で表せないよね、ということに気づいて、速さ/時間=速さが変わる速さ、なんて式を頭の中で考えた。

それが加速度の概念(速さの時間微分であるが、極限を取るかどうかで意味はだいたい一緒だ)だと知ったのはだいぶ後になってからのことだった。


2のべき乗を延々と計算することもあった。

だいたい8桁くらいまでいったところで面倒くさくなってやめるのだ。

このあたりが私のワーキングメモリの限界だろう。


記憶力が良いということは必ずしも良いことだとは言えない。

嫌な出来事が何かにつけて関連づけられてフラッシュバックすることがあるためだ。

それが理由でだいぶ嫌な思いをした。

忘れられない、というのも辛いものだ。

なんでも記憶できる薬と、なんでも忘れられる薬、というものが存在するのであれば、私は間違いなく後者を選択するであろう。おそらくそんな薬が開発されればノーベル賞を取れるに違いない。

忘れようとすればするほど記憶に深く刻みつけられるものだ。

さながらメモリから脳内HDDへと記憶が遷移するようである。


今飲んでいる薬のおかげでだいぶよく眠れている。

この薬は私にとても合っているらしい。

(飲んでいる薬の記事はこちら)


薬を飲むと意識がシャットダウンして夢を見る頻度が減る。

飲み忘れると夢を見てこうして中途覚醒するのだが。

薬に生かされている感が大いにある。

ありがたいとも、やりきれないとも思う。

薬がなかったら眠れなくて発狂してしまうかもしれない。


話を夢に戻す。

夢は深層心理を表す。

これは心理学者ジークムント・フロイトも言っていたことだ。

私の夢には物がよく出てくる。

人も出てくるが知っている人だと小中学校時代の知人が多く、たまに高校・大学時代の人や現在の人たちだ。

全く未練や執着もないのに夢にいつも出てくる人、というのが私には存在する。

これはおそらく自分自身の中の何かを投影しているのだろう。


眠りが浅いせいでいつも夢を見る。

薬を飲んでも夢を見ることは少なくない。

夢は誰でもいつも見ているらしいが、覚えていないことが正常らしい。

寝ている間にワーキングメモリをリセットするような感覚だろうか。

寝ないとメモリを圧迫していくような、そんな感じだろう。

うつ状態になるとメモリが著しく減り、パフォーマンスが落ちるのだ。

また、脳内HDDが断片化して、記憶力が落ちるということもあるのかもしれない。

人の脳とコンピュータは似ているな、とつくづく感じる。


夢を分析すると自分のトラウマ、苦手な刺激がわかったりする。

何がトリガーになって嫌な感情が起こるのか、などだ。

どんなものが苦手なのか考えてみると、だいたい幼少期のトラウマが原因だったりする。

それを自覚できた時点で既にトラウマはある程度克服したと言えるだろう。

似たような状況が起きても死ぬことはない、問題はないと頭に叩き込むだけのことだ。


皆さんも自分の夢を分析してみてはいかがだろうか?

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Linus
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