"ソニー再生"を読んでの感想。ソニーの復活すごい&異見を求めることの大切さ
意外と読書が好きです。ビジネス系、歴史系、趣味系(サッカーとか競馬とかの本)を同じくらいの割合で読んでます。この前これ読みました。で、なんでこの本の感想文書いているかというと、「改めてソニーの株価推移見たらすごかったから」です。なんか「すごっ!!!」って思ったのでnote書きたくなったので読んでください。
僕が子どもの頃のソニーというのは、日本を代表する世界的企業。W杯やオリンピックを見てもSONYのロゴがたくさんあったのを覚えています。一度大きな赤字、特に本業のエレクトロニクスでの赤字が響き株価は大幅な下落を経験。
この本の著者、平井一夫さんは株価が低迷しきった2012年にソニーのCEOに就任しているのでまさに火中の栗を拾うことになりましたが、業績の回復とともに株価は回復し今の時価総額は14兆円に。ピーク時の20分の1になったタイミングでCEO交代なんて絶対やりたくないですよね・・・
僕ら昭和世代の人間からすると、ソニーというのはウォークマンや液晶テレビ(我が家はベータマックス使ってました)のイメージがありますがおそらく今の若い人たちにはそのイメージはなく、ゲームや音楽、スマホや金融といったイメージでしょうか。
実際の売上を見てみてもエレクトロニクス事業は全体の25%程。完全に業態は変わりましたが素晴らしい企業に変わりました。
その過程がこの本の中で描かれており、いろいろ金言があるのですが僕が印象に残っているのは「異見を求める」という言葉でした。エレクトロニクス不況の頃のソニーは、社内での閉塞感というか、いわゆる大企業病が蔓延していたようでした。何を言ってもどうせ変わらないしわかってくれないという。そんな中でトップに立った平井さんは人の異見を聞くことを心掛けたようです。当たり前といえば当たり前で、誰でも考えることなのですが、本当の異見を言いやすくするには「異見」を容認することが大事です。もちろん異見が全て正しい意見ではないので、違うものにはしっかり説明することも大事です。こういったことを徹底したおかげで異見が言いやすい空気になってきたとのこと。平井さんの後任の吉田CEOも平井さんには異見を言ってきたとのことでした。
声を集めるだけだとこれになっちゃいますからね(笑)
弊社はソニーさんともお取引があるので、よくわかるのですがソニーの社員さんは皆さん超優秀です。たぶん学歴なんかも良いでしょうし仕事も出来ます。中でも僕個人として、好きなのは皆さんソニー製品が大好きという点です。日本の家電メーカーの方は皆さん自社製品にプライド持っていますがソニーさんは特にそういうイメージがあります。ソニーの方に聞いてみたところ平井さんがCEOになられる前からそういう人が多かったとのことでした。なんかそういう会社って良いですよね。
にも拘らず一度大きく低迷してしまうのですから会社が成長し続けるというのは本当に大変で、そこからの巻き返しはもっと大変ですよね。
改めてですが、株価の推移こんな感じ・・・
すごすぎますよね・・・
この本はほかにも勉強になることがたくさんあったので是非読んでみてください~