2020/9/3 日本の子どもたち ユニセフレポートから
可愛い写真ですが、中身は可愛くないので、
写真を提供してくださった方には申し訳ないです。
日本の子供の幸福度が話題になったので、元データなどあたってみました。
https://www.unicef.or.jp/news/2020/0196.html
これが元のサイトです。
結果は以下のように報告されています。
日本の「子どもの幸福度」の総合順位は20位でした(38カ国中)。
この総合順位は、以下の3つの分野を総合した順位です。
〇精神的幸福度:37位(生活満足度が高い子どもの割合、自殺率)
〇身体的健康:1位(子どもの死亡率、過体重・肥満の子どもの割合)
〇スキル:27位(読解力・数学分野の学力、社会的スキル)
総合順位が真ん中あたりというのが日本らしいですね。
(1つ1つの結果はとがっていますが。)
精神的幸福度 Mental well-being
指標は2つです。
1.Life satisfaction
2.Adolescent suicide
話題になっているのは1つ目の方ですね。
Children aged 15 years were each asked to say how satisfied they felt with their life as a whole using a scale from 0 (worst possible life) to 10 (best possible life).
との記載がありました。
また、評価方法は
Percentage of children with high life satisfaction (>5 out of 10)
とあり、自分の人生に満足している15歳の日本の子供の割合がかなり低いことがわかりました。
身体的健康 Physical Health
指標は2つです。
1.Child mortality
2.Overweight
1.は、Child mortality rate (all causes), 5–14 で、日本は9位でした。
かなり上位ですね。
2.が優秀で、Percentage of children overweight, 5–19 で、日本が1位でした。
肥満が少なくて死亡率が低い国、というイメージで良さそうです。
スキル Skills
指標は2つです。
1.Academic proficiency
2.Social skills
1.は、 Percentage proficient in mathematics and reading at 15 で、なんと日本は5位です。
2.は、 Percentage who make friends easily at school at 15 で、これがなんと下から2番目なのです。
読解力や数理能力はものすごく高いが、友達をつくるのが難しい、という結果ですね。
ということは?
ここからはユニセフの結果ではなく、私が考えたことですが、
日本の子どもたちは圧倒的に管理されることに慣れきっているということになるでしょうか。
健康は家族や行政、医療機関によって守られ、
学力は学校や塾によって高められる。
一方で、カクテルパーティのような社会性というのは日本ではあまり求められませんから
(日本で求められるのは、小集団適応力、カースト適応力)
社会性が圧倒的に低い。
というか、必要ないのでしょう。
(この指標もある意味で欧米やキリスト教的価値観には近いのかもしれません)
こう考えると、10代にして日本的社会に完全に適応しているとも考えられます。
これはまた別の話になりますが、小集団適応型社会から自己主張型社会への変化が、いつか日本にもおとずれる日が来るはずです。
そうしたときに、カルチャーショックが起こらないことを祈るばかりです。