
読んで考える課題[小学3年生後半~4年生対象]
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はじめまして47都道府県
~特徴、特産、文化と伝統~
②青森県のおはなし

日本のもっとも北には、北海道があります。日本地図で、その北海道から少し南にある“斧(おの)”の形をした半島を見つけたら、そこからカタカナの「ノ」を書くようにして、西の海にぶつかるところまで大地をなぞってみましょう。いま指でなぞった日本の一部を「本州(ほんしゅう)」と言います。
さて、先ほどの“斧”があった場所が、今回話題にする青森県です。北は津軽海峡(つがる・かいきょう)に面し、東には太平洋、西には日本海が広がっていて、しんせんな魚介(ぎょかい)がたくさんとれます。とくに、まぐろで有名な大間(おおま)や、ぷりぷりのほたてが育つ陸奥湾(むつ・わん)など、全国的にも知られる漁場(ぎょじょう)があります。一方で、山あいにはゆたかな森が広がり、日本三大美林(びりん)のひとつに数えられる「青森ヒバ」の森もあります。
青森県には、昔から大切にされてきた文化も多くあります。東北三大祭りの一つ「ねぶた祭り」は、毎年300万人近い人が集まる、青森の夏をいろどる大きなお祭りです。「ねぶた」という色とりどりの大きな灯籠(とうろう)が町をねり歩き、「ラッセラー!ラッセラー!」という元気なかけ声とともに跳人(はねと)と呼ばれる多くの人たちが行進します。他にも、きびしい冬を乗りこえるための知恵(ちえ)がつまった「津軽こぎん刺し(さし)」や、国の指定(してい)を受けた伝統工芸品(でんとう・こうげいひん)の「津軽塗(ぬり)」など、青森の風土(ふうど)を感じられる文化が受けつがれています。
また、青森県は縄文(じょうもん)時代の歴史(れきし)を今に伝える土地でもあります。三内丸山遺跡(さんないまるやま・いせき)は、日本最大級の縄文集落跡(じょうもん・しゅうらく・あと)で、約5000年前の人々のくらしがわかる貴重(きちょう)な場所です。青森県の土の中から見つかった縄文の土器(どき)や土偶(どぐう)は、世界文化遺産(せかい・ぶんか・いさん)にも登録(とうろく)されています。
食べものにも、青森ならではのおいしさと呼べるものがあります。日本一の生産量(せいさん・りょう)をほこるりんごには、青森の気候(きこう)が育てる甘さとみずみずしさがあります。りんごを使ったジュースやジャム、お菓子もたくさん。郷土料理(きょうど・りょうり)には、とくべつな日に出される「いちご煮(に)」や、もちもちのせんべいを入れた「せんべいじる」などがあります。
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