- 運営しているクリエイター
記事一覧
トレインエッセイ3 合格鉛筆
昭和と平成が交差する、15歳の頃の私の小さな思い出話をお裾分け。
普通高校への憧れ
専門学校でヘリコプターの整備士を目指しているという、二十歳くらいのお姉さん。
毎朝、バスターミナル突破地獄を潜り抜けた駅の登りホームで一緒になる。
「おはよう!寒いねー!今日も一緒に乗ろう」
そう言って、急行を待つ列に、私を自然に並ばせてくれる。
ものすごい勢いで押し出されてくる人の波に負けないよう、
トレインエッセイ2 紫陽花の咲く頃に
昭和から平成へ時代が移りゆく頃、ターミナル駅で、15歳の少女の私が賜った、大切な贈り物のお話。
2時間の通学
「すみません!どなたか駅の改札までご一緒してくださる方はいませんか?」
終点のバスターミナルを告げる車内放送が響くと同時に、静まり返ったバスの中で、声をあげること・・・。
バスと電車3本を乗り継いで、片道2時間の通学を実現させるためには、毎日、こうするしかなかった。
盲学校では
小さな指輪の物語💍 トレインエッセイ1
昔利用していたSNSに眠っていた文を加筆修正ししエッセイ風にしてみた。
このエピソードは、2009年6月当初33歳の私が、実際に経験したこと。
今とは環境も自分の価値観さえもが、変化しているけれど・・・。
あの時の指輪は今も大切に持っていること、都会の片隅で、こういう交流があったことを書き留めておきたくて・・・。
新宿駅16番線ホーム、三鷹行きの電車を一人待っていた。
自分が乗ってきた山手