台北市の大稻埕(tōa-tiū-tiâⁿ)で人気の台湾料理店「炎仔(iām-á)」
大稻埕(台北市大同区)の安西街にある台湾料理、麵の老舗「炎仔」。90年以上の歴史があるようだ。
この店は早朝に行かないと行列ができ、すぐに座って食べられない。だから、朝ご飯を食べるつもりで行かないとだめだ。そして昼過ぎには売り切れになるので、店を閉めてしまう。この店に限らず、この界隈、地元の人達に人気のある台湾系飲食店の多くが早朝6時ごろから昼までしか店を開けない。
この店はメニュー(すべての料理と値段の書いたもの)らしいものはない。店員さんに口頭で自分の食べたいものを伝えるシステムだ。だから台湾系の料理に詳しくないと注文できない。そして、店員さんも常連客も殆んど台湾語でしか話を交わさない。中国語で注文すると、なんかその場で浮いてしまう気がするので、僕もいつも台湾語で注文している。
この店の料理はかけそば、かけうどん的な簡単な麺類と豚の内臓類を湯がいた料理がメインだ。早朝から昼までしかやらない店はこういうものを出す店が殆んどだ。
そもそもこの店を知ったのは約15年前、台北の食堂・屋台料理を紹介する本を出版する準備をしていた頃、ある店の店主に紹介してもらったことがきっかけだった。それ以来、午前中に時間がゆっくり取れる時に朝食兼昼食を一人で食べに来ている。朝早い時間帯に自由に行動出来る家族、友人はいないので、いつも一人だ。
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