マガジンのカバー画像

精神科に入院中短歌を詠んだ

8
私が精神科に入院した時の思い出と、詠んだ短歌(狂歌?)を投稿します。 更新は週1程度を予定しています。 精神病院入院って当事者にとってどんな感じなのか知りたい方にオススメできるか…
運営しているクリエイター

#現代短歌

精神科に入院中短歌を詠んだ その6

精神科に入院中短歌を詠んだ その6

救急搬送外が嫌に暗かった。おそらく22時は回っていると思った。時間が定かではないのは時計も携帯も持たずにいたからだ。セーターだけの薄着でいたが寒くはなかった。暖房が効いていて暑いぐらいだった。上着を着ていないのは家を連れ出されたときに自室に行くことも許されなかったからだ。家で巻いていたストール、履いていたコンバースも今は無かった。1時間ほど前に私は保健所の車でここに運ばれてきた。

暗い中を半日ほ

もっとみる
精神科に入院中短歌を詠んだ その5

精神科に入院中短歌を詠んだ その5

短歌が見つかりました!前回、入院中詠んだ短歌がPCの不調で取り出せなくなった、というお知らせをしましたが、テキストを投稿できるサービスにお友達限定ですべての短歌を披露していたことを発見しました。かなり以前のことになるのでその場に投稿していたことをすっかり忘れていたのです。

先日別件で必要があって見返してみたら入院中に読んだ短歌400首まるごとバックアップがありました!イエス!ないと言ったりあると

もっとみる
精神科に入院中短歌を詠んだ その3

精神科に入院中短歌を詠んだ その3

本当は見ていたいだけかも知れず
君の若さと強いinnocent

君はもう充分強く見えるのに
君の弱さを探しているのは

わめき声 常とはいえど喧しい
ケダモノじみたinnocenceもあり

友と恋 はっきり区別がある歳を
既に過ぎたり不可解なれど

ひと寄りて 少しの嘘を吐きながら
音に紛らせ書き続けている

静か穏やかと云われ言われして
ここではそうねと付け足す私

他のものと
くっきり違

もっとみる