月並みな事が月並みに効く
自分の気分転換を試行錯誤した結果、まだハンドクラップというエアロビをやっている。続いているのは、2番目の子、ニンタがやりたがるから。1番上のいっちゃんは時々参加。3番目のミコは全く興味がなくなった。
ハンドクラップ、私は初回に頑張りすぎて、いきなり古傷のある膝をやってしまった。膝の曲げ伸ばしが痛い。それからは、硬い床の上ではやらないようにしている。
その後は膝をだましだまし続けている。30分バージョンだと、後半は頭がぼうっとしてくる。耳も聞こえづらくなるほどの疲労感(頑張りすぎなのでは)。時々リズムが遅くなったような錯乱が起こる(だから、頑張りすぎなのでは)。
30分間、延々と繰り返されるリズムに延々と同じ振付を繰り返すので、いっちゃんが「神様を呼ぶ儀式みたい」と言ったが、本当にそういう恍惚感すら覚える。
「エアロビかあ、ニンタが喜んでるし、運動不足だから一緒にやろうかな」と思って気軽に始めたけれど、これは瞑想で阿波踊りでトランスだ。頭がからっぽになるし、気持ちがスッキリする。無意味で単調なのもいい。
ニンタは30分やっているけれど、基本的に足踏みと手拍子だけしている感じなので、そこまでの運動量ではないと思う。食事療法をしているニンタに、どこまで運動させて良いのか、というのはハッキリした答えがないのだけれど、主治医から「やりたがれば、やらせてよい」というような回答をもらったので、まあ良いのかな、という感じ。
家の中でできるので、現在の巣ごもりにちょうど良い。ハンドクラップでなくとも、エアロビの動画などたくさんYouTubeにあるだろうし、興味のある人には本当におすすめ。心なしか、この文章も軽いのが効果の証。
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自分の気持ちを整えるために、運動がいいよとか、マインドフルネスがいいよとか、いろんな方法が言われているけれど、多分、どれも本当だと思う。ポイントは「続くこと」だけであって、続きさえすれば、おそらくどれでも効果は出る。
私の場合、「こどもが喜ぶ」「家の中で気軽にできる」という二つが良かった。仲間がいるのは本当に心強い。
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話は戻るが、そもそも、自分の気持ちを整える目的は、こどもたちを元気にすることだった。きょうだい児として悩めるいっちゃんと、円形脱毛症のニンタと、吃音のミコ。それぞれに、まだ何にも効果は出ていない。でも、ハンドクラップをやっている30分は、ニンタはご機嫌で、きょうだいとぶつかることがない。30分平和な時間ができただけでも、上出来だと思う。
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母親である私の気持ちを整えることが大切、と思ってきたけれど、やっぱり我が家は障害のあるニンタを中心に回っているんだな、としみじみ思った。ニンタが泣く、怒る、ということが、私やきょうだいのストレスになっていて、そのストレスが次のぶつかりを生んでいる。
ニンタのかんしゃくに際限なく付き合うわけにはいかないし、きょうだいの意思も尊重しなければ…とは思うものの、ニンタがニコニコしている時の家族の安堵感は相当なものだ。私の機嫌も大切だし、同じくらい、今の我が家にとっては、ニンタの機嫌がとても大切だ。
ニンタは人よりも苦手なものや辛いことが多いのだから、それこそ「合理的配慮」が家の中でも必要だ。わかっていたつもりだったのに、気付けば、ニンタのご機嫌を伺い、ビクビクしていただけだった。腫れ物を扱うように暮らすだけでは、そのいっときしかしのげない。
やるべきことはもっと明確で、苦手なシチュエーションを合理的に減らして、楽しい時間を増やせば良いのだ。外よりも家の方がワガママになるし、全部に先回りはできない、でも、できることはやっていこうかな、と思っている。
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ハンドクラップは、「痩せます!」で有名になったエアロビらしいが、私の家では「合理的配慮!」というところまで影響を及ぼしている。
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