立命館を蹴って、東大を目指した話④(一浪目 前編)
③は下のリンクから
入塾するにあたって、2つの目標を掲げた。
①授業中は絶対に寝ない。
高校生のころは授業中寝まくっていたこともあって、最初は辛かった。
特に、河合塾の授業は一コマ90分だったので、高校の50分授業に慣れていた僕からすると、気が遠くなるくらい長く感じた。
②授業は必ず前の席で受ける。
前の席に座っていると、当てられたりする確率が高くなる。
それでも前の席に座ると決めたのは、単純に講師にやる気を見せるためだった。
「俺はあんたの授業に全力で食らいつく。だから見ててくれ」
みたいな。
そんなこんなで、長いようで短い浪人生活が始まったわけである。
第1回サクセス・クリニック(3月30日)
入塾して最初に受けたテスト。
河合塾オリジナルのテストなのに、作問者は河合塾講師ではないらしい。実は、2年周期で同じ問題を使っている。
河合塾生しか受けられないテストなので、偏差値はその中で決められる。
漢文は初学というのもあって、飛び抜けて低い。
そして、この結果によってそれぞれクラスに振り分けられる。
早稲田が第一志望だったので、当然
「トップレベル早慶大文系コース」
を希望していた。
しかし、僕が放り込まれたのは
「ハイレベル関関同立文系コース」
だった。
偏差値だけ見たら関関同立コースに入れただけでも奇跡と言いたいところだが、河合塾天王寺校にはこれより下のコースがなかった。
基礎シリーズ開講(4月15日)
こちらは、基礎シリーズ(前期)のテキスト。
東大・京大などの難関大コースには、Tテキストと呼ばれるものが配られる。
持っている人は少ない。
クラスが決まると、それぞれにチューターと呼ばれる、担任のような人が配属される。
そして週1回、チュートリアル(ホームルームのようなもの)が行われ、そこで勉強の進捗や模試についての話がされる。
余談だが、芸人のチュートリアルの名前の由来はここから。
第1回全統マーク模試(4月28日)
英語が低すぎる。
国語に至っては、話にならないレベル。
もちろん志望校はすべてE判定。
この時は、ただ「早稲田に行きたい!」という浅はかな考えしかなかったので、学部は適当に書いた。
4月下旬くらいまでは、授業と授業の間の休憩時間に浪人友達とブロスタ(スマホゲー)をやっていたのだが、このままじゃあかんなと思ってやめた。
第1回全統記述模試(5月20日)
日本史だけいい! と言いたいところだが、そもそも平均点が低すぎる。
まぁ、受けるのは浪人生だけじゃないので仕方ないのかもしれない。
英語と国語が悪すぎて、早慶より数段難易度の低い同志社ですらE判定という始末。
第2回サクセス・クリニック(7月12日)
主に、この成績によって9月からの新しいクラスが決められる。
英単語は、浪人が決まってすぐに手をつけていたので、単語に関しては一問間違いで、塾内偏差値は67.8と好調。
全体的に、第1回よりかなり伸びている。
そして、早稲田、慶應へ(8月3日)
〜8月2日の夜〜
僕は夜行バスに乗り、東京へ向かった。
まず向かったのは、第一志望でもあった早稲田だった。
これは、早稲田大学政治経済学部の校舎で撮った写真。
オープンキャンパスだったこともあり、キャンパス内は多くの人で賑わっていた。
慶應義塾大学
訪れたのは、本キャンである三田キャンパス。
夏休みだからか、ビックリするくらい人がいなかった。
夏期講習
1講座18200円(もし仮に10講座とると、18万円というとんでもない金額になる)。
金額のことと、今までの総復習をしたかったということを考え、4講座だけとった。
実は、現代文読解はとるつもりじゃなかったのだが、チューターに物凄い圧をかけられ仕方なく受講した(河合塾も商売なので、講習系は稼ぎ時である。それゆえ、自分の通っていた校舎に限らず、チューターが圧をかけてくることは珍しくないらしい)。
英文法・語法【発展】は、発展なだけあってかなり難しかった。
色んな発見があったものの、正直、受験する学部的に受けなくてもよかった気がする。
自由英作文の授業は楽しかった。
早稲田で自由英作文が出題されるということで受講した。
周りは国公立志望ばかりだった。
古文総合は上の2つと違い、幅広い層に向けられた講座だったので、大教室で行われた。
同じクラスの子もたくさんいた。
現代文読解は記憶がない。
そんな夏休みだが、ここらへんからちょっと疲れが出始めた。
講習日以外は自習なので、精神的にキツかった。
「夏は受験の天王山」なんていわれることがあるが、ひとりになることが多い分、普段よりモチベを保つのは大変だった。
幸い、切磋琢磨できる友達がいたので、なんとか乗り越えることができた(2日だけ河合塾近くの公園でキャッチボールをしたのは、ここだけの秘密🤫)。
第2回全統マーク模試(8月10日)
英語はついに8割を突破し、全体的に見ると大幅に成長。
しかし古文と漢文で大きく読み間違い、依然として同志社ですらE判定。
この辺りから、徐々に焦りが見え始めた。
QPとJPは共に関関同立志望コースだが、平均だけ見ると産近甲龍にすら受かるか怪しい。
そしてPP(QPの1つ上のコース)と、QP・JPとの平均点の差が......
JPなのに世界史満点は普通にすごいと思うが、関関同立合格にはオーバーキルなので、英語とかに手を回した方がいいと思う。
ちなみに僕は、英語で161点をとったのに、なぜかランキングから除外されている。
そして、8月23日
夏期講習が終わり、完成シリーズ(後期)が始まる。
次回第5話「一浪目 中編」