【文学】新潮文庫がある生活が、最高すぎて
こんばんはtagaです。本日は近代文学を購入する際に、いつもお世話になっている新潮文庫様の作品の中から、オススメな有名作4つをご紹介いたします!
1.三島由紀夫『金閣寺』
三島由紀夫「金閣寺」。名前だけなら、誰しも一度はお聞きしたことがあるのではないでしょうか。気になるけど、難しいそう…そんなイメージをお持ちになられる方もいらっしゃると思います。
実際、読むのにちょっとしたコツがいるのは事実です。
(下記youtubeで「金閣寺」の読み方のコツや、あらすじをご紹介してますので、よろしければご覧ください)
https://youtu.be/YyOuLMsPvso
しかし、読み終えた時の読後感は、人生経験として登頂後のような何にも変え難いものが味わえます。
1日に読むページ数を決めて、少しずつ読んでいく読み方をオススメいたします!
140字紹介
『美』、一体化への憧憬。
独自性に包まれ、虚無とさえ連帯感を持たない僕の精神、それは金閣の美(の構造)と対照的で…。
世を覆う認識に、無力ではない境(狂)地。(永遠でも、生でも有り得る金閣)
それは、読者の目によって決まるもののように感じました。深く孤高な作品です。
2.江戸川乱歩『鏡地獄』
ミステリー好きなら誰もが知ってるといっても過言ではない、江戸川乱歩。本書ではそんな江戸川乱歩による、悪寒と怪異を味わえるとっておきの短編ミステリ小説が詰まっております。短編小説ですので、忙しい現代人もタイムスリップして隙間時間に魅惑の世界へ飛び出せます!
140字紹介
友人の鏡への異様な病癖は、流行感冒以降、両親より継いだ莫大な財産によって昂進し…
ー庭の実験室で生み出されてく、魔物のような発明の数々ー
次々に実現されていく、鏡狂による夢想。怪しくも美しい光景の最端に待ち構える人外境とは一体。
魔界な美に躍らされる珍奇作也。
3.泉鏡花「歌行灯・高野聖」
泉鏡花自身が旅の名手と言われるほど、泉鏡花作品のの大きな魅力の一つに旅情がございます。
ですが、その一つ一つに摩訶不思議な出来事が起こるので、これがまた面白い。
物語序盤に登場する歌が物語に重なっていったり、はたまた、美しいを姿した女の怪…。
文体がとっつきにくく、初めのうちは読みづらいのは事実ですが、会話文に差し掛かる頃には、物語の筋がだんだんと掴めてきます。情景の靄を抜け、是非怪しげな世界へお越しください。
140字紹介(歌行灯)
弥次郎兵衛と捻平の粋な旅。
膝栗毛の真似をするには、喜多八が足りず。
然れど河口近くの湊屋に、お三重の芸。
妖術が如く舞に、重なるは若師匠。
ーはて、もしや…
月明かりが照らすは舞扇の裏表。
旅情と恋が歌に灯される、作品です。
4.川端康成『雪国』
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
冒頭の言葉だけでも、贅沢な気持ちを味わえますよね。
雪のように透き通る虚無に、ぼんやりと映る炎のような生き様の女性像が主人公の目に写り描写されていくわけですが、比喩好きにはもってこいの作品となっております!言葉に表すのが難しい感性を情景を用いることで言語化される本作品では、なんとも言えないエモさが漂います。ぼんやりと物語を楽しみたい時に読まれてみてはいかがでしょうか?
140字紹介
素直だけど素直でない女、は綺麗だけど冷たい雪のようで…そんな女の頬は燃えるような輝きを放っていた。
雪(のような情熱)がそうさせたのだろうか?
縺れ合う蝶のよう、交錯する情景に、想い。コントラストを描いたり、重なり合っていったり…
星空の如く、明るく暗い冬物語です。
いかがでしたでしょうか。新潮文庫のオススメ4作品を紹介してまいりましたが、少しでも皆様に楽しんでいただけたのであれば幸いです。
最後までご視聴いただきありがとうございました。
#小説
#本
#おすすめ本
#本好き
#本紹介
#TAGA文学速報
#本好きな人と繋がりたい
#エッセイ
#コラム
#毎日note
#毎日更新
#note
#ブログ
#毎日投稿
#読書の秋2021
#梅田
#大阪
#蔦屋書店
#読書スポット