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『ゴールデンカムイ』#305 迷い

 鯉登と土方の対峙――。
 土方は相手に「迷い」があるなら今すぐ降りろと告げます。死人になれてないと。
 鯉登は思い出しています。永倉にも未熟と言われた。父は自顕流は一の太刀に全身全霊を賭け、避けられた時のことは考えないのだと。「迷い」を捨て死物狂いで打ち下ろすものだと。
 鶴見も言った。「太刀筋は真っ直ぐで綺麗なのに」と。
 迷いがあるから。心が濁っているから。
 薩摩の剣士は自分の命を賭けたから強かった。でも鯉登は、若輩もんのボンボンが賭けたところで軽い。彼はもっと多くの、皆のため、誰かのために、勝たないけん。そう太刀を構えた鯉登に、土方は「よし、かかって来い」と告げるのでした。

 そのころ、牛山と月島は? 月島は床に伏せ、歯が立たん、この化け物にみんなやられると思うほど追い詰められています。
 月島は部下が渡した手投弾を牛山に投げます。撃針にショックを与えると爆発する、まだまだ原始的なもの。それを投げられた牛山は、腹で受け止めます。彼の背後にはアシリパがいる。身を挺して守ったようだ。そして投げ返すと、月島の上で爆発するのでした。
 キロランケ戦でもやられたし、月島は爆弾と相性が悪いのかもしれない。彼自身も結構使ってはいたのですが。

 爆発音が響く中、鯉登は土方に切り掛かります。土方は足元の銃剣を跳ね上げ、その切っ先が鯉登の頬を切り裂きます。それでも鯉登は土方の頭上めがけて刀を振り下ろす。土方は受け止めました。

 杉元は3両目から2両目へ。そのころ、1両目にはヒグマが乗車しているのでした。

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『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

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