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現代寺坂概論

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53組のメインボーカルである「テラキュウ」こと「寺坂トモヒロ」。音楽ど素人であるノリエックスが「言葉」や「パフォーマンス」を中心にその存在自体を紐解くマガジン。タイトルをどこかで…
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#オリジナル曲

扉/53組

「寺坂トモヒロ」作詞・作曲のオリジナル曲 緩やかなギターで始まり、ささやくように歌い出す 綺麗なメロディに乗る言葉は、目に映るような情景 「嗚呼、旅立ちとかくだらないから。ここにいればいい。」 思えば懐かしい。寺坂トモヒロの世界観だ。 テラキュウ使用ギター:Gibson J50 チバドン使用ギター:Crews EG-1500C サビに入り、途端に感情をこめて歌うのは 「汝(なんじ)の羽もぎ取るけど、ここにいればいい」 綺麗な歌だと思っていたのに、羽もぎ取られちゃ

闇に浮かぶメロディー/テラサカトモヒロ

2006年か2007年ごろの曲になるのだろうか 世に出回ることはなかったけれど、今ようやく聴くことができた とあるライブで弾き語る歌 キレイなメロディーに世紀末のような情景 少し前に甲本ヒロトが近頃の音楽を 「歌詞をね、文字を追いすぎてるような気が、ちょっとだけするよね。ちょっとだけね」 と、言って話題になったりしていた。 文字を追いかけてその裏っ側を知りたがる僕は、音楽脳ってかっこいいな! っていう、語彙力0な感動を覚えたものです テラサカトモヒロの歌詞には「死」

テラサカトモヒロという男

24歳ぐらいの頃だったと思う。 当時、交際していた幼馴染が 「すごいやつがいるから見てよ」 と言うので、慣れない東京の街のライブハウスを訪れた。 爆音と好みにならない音楽に疲れたころ、その「すごいやつ」が舞台に立った。 無言のままに演奏に入る。 そのライブパフォーマンスに僕は息をのんだ。 爆音で聞き取りづらいはずの歌詞が、気持ちいいほど僕には届いたのだ。 耳障りの良い高音が、ロックなメロディにいびつな様で完成度高く乗っていた。 その日から僕はずっと、その音楽に囚われ