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【漫画】『ゴクジョッ。』死ぬほど笑える12の傑作選

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さて、前々回より革新的漫画作品『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(以下、『ゴクジョッ。』)について。

今回は珍しく以下4部構成で進めており、3回目の今回は「③傑作選」をお送りします。

①概要(あらすじと登場人物)
②概要(考察)
③傑作選
④ご当地コラボ

「傑作選」であれば、読者が主体的に読めるのではないか?という余地があり、また、検索でこの記事を見つけ読んだ方が「試しに読んでみよう」という動機付けになるのではないかと期待しています。(こちらではコメント欄は有料にしているため参照資料としてお使いください)

この紹介文が作品の認知度向上に少しでも貢献できれば幸甚です

それでは改めてお付き合いください。


前回の続き

第1回第2回と、作品の魅力を掘り下げてみた次第ですが、更に要約すると「漫画史に残る唯一無二の女子高生漫画の怪作」「圧倒的破壊力」という点がこの作品の本質であり、

読者はただただ無邪気に噴き出す!

そういう作品かと思います。

ちなみに私の場合、記事を書くたびに読み返すのですが、だいたい同じところで笑っています。

分かってるのに笑ってしまう。
「悔しい、でも感じちゃう…」という心境です。

加えて、全裸描写が多い作品ですが、この作品自体への共鳴は、つまり心の奥底では「私も本当は裸でいたい」ということなのかもしれません。

【おさらい】登場人物

第1回目で紹介したのですが、今回は傑作選ということで、初見の方に向けて改めて触れようかと思います。
この画像を見たら大まかに把握できるかとおもうので、リンク先の1回目の記事『奇想天外な亜矢の友人たち』を含めてご確認ください。

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第3巻より引用
大和田だけおかしくない?

なお、物語の舞台は栃木県の架空の街「新とちぎ駅」です。
「栃木市」がモデルなのではないか?という見方もありますが、赤城山や赤城川など、様々な北関東のニュアンスが混ざっています。

つまり、亜矢は東京のカリスマギャルに憧れる田舎の女子高生です。

その辺りも頭の片隅に入れながら、読んで頂けたら幸甚です。

三途の川が見えるほど笑った「傑作選」を紹介

では本題へ参りましょう。

10選!とおもったのですが、どうしても絞れないので12にしました。
どこから切っても面白いので気になった内容から読んで頂きたいです。
とは言え最初から読んだ方が登場人物に深く感情移入できます。

もし気になったら、「出典」のところをクリックするとAmazonページへ移動できますので、ぜひ購入して読んでみてください。

さて、あなたの好きな話、気になる話はあるでしょうか?
私と一緒に見ていきましょうか。

なお、順番は掲載話順となり、面白ランクではありません。

1,ヒダ?

出典:第2話 「ミミズ千匹」(第1巻収録)

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第1巻より引用
亜矢に性の質問すな

あらすじ:
・発端は成人誌を読んでいた小夏より。
「ミミズ千匹」ついて問われ、亜矢は内心「なんぞなんぞ?」となるも経験豊富を日頃自称しているため強がる。
宇都宮に聞くと「膣にヒダが多い女性ほど ”イイ女” らしい」と言われ、亜矢はいつも通り虚勢を張り「当然めちゃくちゃヒダがある」と言い放つ。
しかし意味が分かっていない亜矢は不安に耐えかね…。

ここが面白い:
・宇都宮が初登場。悪い綾波レイ似。
・これも女子中高生あるあるエピソードかと思います。第2話目にして早くも地獄(笑)
・終盤の亜矢の絶望と発狂がもう笑い過ぎて辛い。愛を大事にしろよお前(笑)

2,身体測定

出典:第3話「身体測定①
巨乳で勝負!!」・第4話「身体測定②
下着で勝負!!」(第1巻収録)

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第1巻より引用
なんの漫画?

あらすじ:
・身体測定の日が近づく。
身体測定は女の戦場と認識しているDカップの亜矢は、学校に通いながらグラドルと芸能活動をしている大和田円のGカップの胸に対抗すべく姑息に策を弄する。

ここが面白い:
・ジョジョの小ネタを挟み、ラストの落ち(小夏)が強烈。この回までに登場人物の性格と亜矢との関係性を把握しておくと更にツボに入ります。

3,男子校と初合コン

出典:第8話 「毛根ッ!モーコンッ!!」(第1巻収録

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第1巻より引用
守護霊で激笑いしました。もう俺の負けでいい

あらすじ:
・愛が近隣の男子校「冥府第三高校」の生徒にナンパされ、合コンが成立。合コン経験のないメンバーはそれぞれ勝手な妄想をし始める。さて待ち合わせの時間。先に着いた愛は皆を待つ。だが…

ここが面白い:
・まず「合コンに対しての4人の認識」、そして「ドンキがドラえもん」。さらに男子の会話から栃木弁のイントネーションが画面から伝わってきてさらに笑えます。
・最終的に『ゴクジョッ。』版キン肉バスターでカタルシスが。

4,誰が盗んだ?ウテウテ系パンツ

出典:第32話 「パンツ返せゴルァ」(第4巻収録)

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第4巻より引用
的確な言葉が出てこねえなw

あらすじ:
・亜矢が試験のご褒美で買った、ギャルの必須アイテム「ウテウテ系パンツ」が紛失。大事なパンツが無い。激怒する亜矢は皆を無理やり動員してパンツを捜索する。

ここが面白い:
・小夏に迫る騎兵の一コマに尽きます。
多分あれを描けるのは宮崎先生しかおりません。前段自らを神と言い出した亜矢からのオチも笑いました。
ちなみに「ウテウテ系」は、ホスト用語から発展した「ヤリチン(ヤリマン)」という意味らしいですが。…パギャル(笑)

5、ふんどしバレー

出典:第33話 「小俣雪姫降臨!」~第35話 「涙のふんどしバレー」(第4巻収録)

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第4巻より引用
これは…w

あらすじ:
・生徒会室。球技大会の競技を決める場の筈が、皆の目を憚ることなくいちゃつくユルップルの生徒会長宝積寺と副会長小俣。
それを見てキレた沙矢姉が今年も「ふんどしバレー」を強行。一見バカそうな競技だが優勝すれば3か月間全生徒を独裁出来る。そんな折、亜矢のところに副会長小俣が悲痛な面持ちで駆け込んでくる。

ここが面白い:
・ぼくたちなかよし。ボクマツタケ。
・司令塔亜矢の頭脳戦と友情の連携技。そして不揃いな友情。
・大人気ない尾久先生。おまえ教師じゃねえのかよw
ふんどしバレー編は個人的に世紀の怪作の理由が一番凝縮されていると思います。

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第4巻より引用
これ見ただけでもうダメ…

6,料理対決

出典:第37話 「極上お料理対決♡」(第4巻収録)

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第4巻より引用
騙されててワロタ

あらすじ:
・魔王(尾久先生)、金欠で昼飯に事欠く状況。一考し、単位を餌に亜矢たちに料理対決を強いる。一番美味い料理を作ったらオール5。女たちの本気の戦いが始まる。

ここが面白い:
・料理対決はギャグマンガ定番ネタかと思いますが、宮崎摩耶先生が調理するとこうなるという。
宇都宮は呪詛したいのか料理を食べさせたいのか不明。海原雄山に食べさせたい。

7,裏ビデオでパジャマパーティ

出典:第47話 「裏DVDって何ぞ!?」(第5巻収録)

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第5巻より引用
さあ、どうなるか?

あらすじ:
・大和田円が裏ビデオを入手。メンバー皆で鑑賞会をすることに。
「”裏”ってB面のことだろ?」という亜矢は、生々しさに耐えられるのか?

ここが面白い:
・これも女子高生あるあるかと思いますが、宮崎摩耶先生がちょちょっとやるとこうなります。いいなあこの破壊力。
太陽にほえろの殉職回のラストを思わせる、完全敗北の末の何か喪失したような皆の顔がなんとも言えないです。

8,愛に彼氏が

出典:第49話 「ゴクジョに男はいらねぇよ!!」(第6巻収録)

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第6巻より引用
Amazonレビューが悪いわこれは

あらすじ:
・愛の様子がおかしい。前回(第48話)から男の影があり、亜矢たちは嫉妬と友情の喪失への悲しみから、ひとりそそくさと下校する愛を追跡する。

ここが面白い:
前回のところから読むとさらに笑えます。ラストが分かってるんですが爆笑してしまいます。愛の彼氏編も個人的最上位。
・その後の、愛の処女を逆上した亜矢たちが奪おうとする2話(50話・51話)も含めて最高です。宇都宮の比喩の場面がもう。

9,けいおん!?

出典:第68話 「結成☆ゴクジョガールズ」(第7巻収録)

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第7巻より引用
ノリノリの奴ら一切未経験wマジで害悪w

あらすじ:
・町内会イベントに出場する川瀬のバンドを愛が手伝う事に。愛はギター担当。結構弾ける。
それに便乗した亜矢と大和田と仲間たち。目立ちたいだけでバンド経験はないが、愛の演奏力を頼みに無理矢理出場。しかし、唯一の頼みだった愛がなんと当日病欠。

ここが面白い:
・もうめちゃくちゃ(笑)。友情話のように見えるけど全部亜矢と大和田が悪い。この回も個人的最上位です。

10、夜の変質者討伐

出典:第71話・第72話 「ゴクジョ最強防衛軍!!前編・後編」(第8巻収録)

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第8巻より引用
早くも負け戦を暗示

あらすじ:
・栗橋が夜道男に付け回される。噂の変質者か?
当初それほど興味が無かった亜矢は宇都宮から討伐の提案を受け、いつもの承認欲求が反応し皆を招集。いざ討伐へ。

ここが面白い:
・皆の集合シーンが最高。「その声オタこんか?」。
そして結束を示す最高潮の見開きコマを無駄にするように、瓦解していくミッションと意外なラスト。ありがとうありがとうこれも個人的最上位です

11,亜矢、漫画家アシスタントになる

出典:第78話 「レッツ漫画家」(第8巻収録)

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第8巻より引用
ザキミヤ先生、知的な佇まいでお美しく、すごく優しそう…(だが?しかし?)

あらすじ:
・大和田円がグランドジャンプの賞にレズ漫画を送ったところ佳作を受賞。そのことがきっかけで、編集者から売れっ子作家「ザキミヤ ヤマ」先生のアシスタントに誘われ、亜矢はいつもの如く虚勢を張って「昔は漫画家志望」と嘘をつき大和田に同行することになり、そこに小夏が便乗。
事前情報では「優しいそうな先生」というザキミヤ先生。事務所にいってみると…

ここが面白い:
・作家のリアル体験と見聞したものを素人の亜矢と小夏が破壊していくという、不謹慎でやっちゃダメなことを畳みかけるようにぶち込み、それが予想を遥かに上回るド派手なブッコミでめちゃくちゃ笑ってしまいました。『コマンド―』であるとかそういう類の爽快感と共に、不謹慎への罪悪感が混同しており、電車の中では絶対に読めないほど破壊力があります。これも個人的最上位。
・「背景描けない人間はいらないから。邪魔なだけ」は先生も尊敬するあのお方では…?(笑)

12,真白鳥学園の殴り込み

出典:第82話 「スワンのお茶会♥」(第9巻収録)

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第9巻より引用
かわいそうに・・・その背景も今のうちかw

あらすじ:
・小夏、近隣にある超お嬢様学校「真白鳥女学園」の生徒から「お茶会」のお誘いを受ける。しかし本来の目的はお茶会と称した殴り込み。超美形の首領で生徒会長の黒須院蝶子の標的は、川瀬の恋人である愛で、とにかく愛に恥をかかせたい。しかし彼女らの日頃の態度から事前にその意図を察していた亜矢たち。さて…

ここが面白い:
「傲慢な奴から報いを受け(社会的に)死ぬ漫画」というのを思い出させてくれたスッキリ回かも知れません。そして「キーマンは大和田円」というだけで期待感が増します。人の良心の尊さからの奈落は高揚しますね。。
・亜矢の名は他校にも広がっている事が判明。「有名なバカ」

選出を終えて

いかがでしたでしょうか?(※「いかがでしたか?ブログ」ではありません)
既存のファンの方はご自身の好きな回、そして、初めて読まれる方はこの中に気になる回はありましたでしょうか?

今回選ばれていない回でも、瞬間風速は何れの回も最高なので選定する事に難しさを感じました。
例えばこの場面などは個人的に大分ヒットしましたね。。

『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第2巻より引用
2兆回みても永遠に爆笑できる

あとこれとか。


『ゴクジョッ。〜極楽院女子高寮物語〜』(宮崎摩耶/集英社)第7巻より引用
これも傑作なんだよな
(note規約により差し替えました)

この記事が導入となってファンとなってくれる読者が居れば、書いた甲斐があります。
また、愛読者同士がこの話題で盛り上がって、続編や再アニメ化等の動きがあれば幸甚です。

今後も続く、亜矢たちの物語

こうして振り返ると、改めてこの作品の放つ輝きを感じることができます。
毎回同じところで笑ってますね。

暴虐の亜矢についてくる友人たち。
しかし振り返ると、友情物語じゃないか?と思うほど、亜矢は友達に恵まれていますね、愛以外は亜矢に対し若干の欲情を感じますが(笑)。

また、これは私が読んで居て感じたことですが、
連載当初は、作家が登場人物を動かしている作品らしい作品に感じたのが、それがいつしか、作者(創造主)が登場人物たちに与えたテーマに対して、登場人物たちが自分の意志で勝手に生き生きと動いていくように読み取れて、ハチャメチャな行動をする人物の集まりなのに、すべての言動が流れるように自然に感じられて、何故か私もこの世界の住人のような感覚に陥りました。本当に人物が生きているような感覚。

亜矢たちの生き生きしたやり取りが、私にとっても共に過ごす日常のようになり、最終巻を手に取ったときはしばらくページを開かずにいた程です。
この世界が終わってほしくないという感情から。

一旦終了となった亜矢たちの物語。
それでも、彼女たちの世界のなかで、彼女たちの日常は続いています。

最終回を劇的にせず、締めの小夏と亜矢をああいう終わり方にしたことで、いい塩梅の余白を与えられ、ラストはこの作品らしい独特の読後感がありました。振り返ると改めて素晴らしい作品だと思えます。

ウミガメ(第15話)もひどかったな~。。
いや、全部ひどいな~何度見ても。。(笑)
やっぱ天才か?

そんな話が毎回展開され毎回笑える。何も考えず笑える。
それが『ゴクジョッ。』の本質であると、改めて思う次第であります。


ここまで読んで作品が気になった方。
コミック買って読んでください。買った方が作品に向き合えます。

ちなみに・・・グッズが欲しくなった方。
作者直々に企画しているオリジナルの『ゴクジョッ。』グッズが増えました。気になった方は下記のサイトを覗いてみてください。
(※2025年1月22日現在。なお在庫数は基本ファンクラブ会員のニーズに合わせて調整しているようなので、転売ヤーは参入厳しいかと思います。)

この機会に作品とグッズを楽しんでみてはいかがでしょうか?

次回予告:栃木市

色々熱く語っていたら、毛根な時間となりました。

今回の③までで、作品の紹介はほぼ終わったので、次回の「④栃木市コラボ」についてはどちらかというと番外編の意味合いが強いです。

あのあたりは実は歴史の町で、ぶらぶら歩くには良いところなので栃木市の駅周辺を見せながら、商品化できるグッズと共にコラボ案をまとめようかなと。おまけみたいなものです。

栃木市で亜矢たちに会えたらいいですよね。
CMは厚切りジェイソンが「ホワイジャパニーズ女子高生!!」といった感じで行ってほしいです。

では、次回も宜しくお願いします。

なお、末筆ながら、毎回ピックアップしていただいている宮崎摩耶先生には、作品で頂いた感動も含めて改めて最大限の敬意と謝意を表します。
ありがとうございました。

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