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【漫画】「ああまた異世界ハーレム俺強ええ!か」と思ったら読めば読む程謎に引き込まれる『パラレルパラダイス』(1巻)
こんにちは、ごみくずです。
随分気温が暑く初夏のようになりました。
ドライブに行きたい季節になりましたね。
さて、二回目の漫画のレビュー
第二回目は『パラレルパラダイス』1巻から
![](https://assets.st-note.com/img/1649793269527-0yJ9IvhcW9.jpg)
【第1巻の個人的な評価】
※5段階評価で普通が3。数字が少ない程低評価。
なお、エログロ評価は低い方が安心安全です。
評価★4
エロ★4
グロ★2
元々私は漫画雑誌は読まないのですが、漫画の情報については、DMMやAmazonで無料書籍を読むことで得ているので、手に取ったときの事前情報は殆どありません。その為、作者の前作や現状の人気度等、全く情報が無い状況で読みました。
なお、この作品、2022年4月12日時点で既に17巻も続いており、DMM電子書籍でも「殿堂入り」している人気作品です。
では早速見てみましょう。
あらすじ
高校生の陽太は、幼馴染の仁科に淡い恋心を抱いている。
…という日常から始まります。
![](https://assets.st-note.com/img/1649792469312-x66rGk7kkE.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1649792529152-iiOTFqneIK.png?width=1200)
可愛らしい純情そうな陽太と仁科。
しかし、猟奇的な面相のテルテル坊主がやってきて陽太を突き落とします。
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死ぬのか?…そう思っていると陽太は女神の様な女性に誘われ、西洋城郭の周りをドラゴンが空を飛び、月が2つある世界に降り立ちます。
まさに「異世界召喚」そのものです。
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気になる台詞が出てきますが、その後の世界が印象的で、
ヨータも忘れている為掻き消されますが。
この女性は確実にヨータの見知った人であり、何かの伏線になる重要人物の可能性が高い。
![](https://assets.st-note.com/img/1649794596684-D1Vvo2o1uu.png?width=1200)
転生したヨータは聖騎士の少女「ルーミ」と、この土地の地縛神である白い八咫烏「ジーニアス」と出会います。
ジーニアスはヨータを「地球から来た者」と察し、ヨータに触って欲情してしまったルーミと交尾をする様、ヨータに迫ります。
ジーニアス曰く、この世界には女性しかいない。
そして男には女性と交尾する必要がある、といいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1649795850290-UcunYBishe.png?width=1200)
肝心のルーミは大量の「欲情の泉」を垂らしながら、既に我を失っています。
ご都合過ぎる世界に徐々に違和感が…
この世界には女性しかおらず、女性は男性に少し触られただけで異常発情。
最初は先入観から「ああ、またいつものヲタクの幼稚な慰み話か…異世界ハーレムはもういいや…」と少しでも思ってしまうのですが、次第に異常に出来過ぎた、男性に都合の良い安易な世界感に、「まさか、いくら何でもこんな安易な話あるのか?」という疑問が湧きます。
そして街には、女性と言っても中年以上の女性がおらず、
しかし女性しかいない世界なのに、子供も確実に生まれており、
その子供は「お城」からやって来る。
この時点で「これは消費的なエロ漫画で無く伏線を張りまくったかなりシリアスな話かもしれない」という認識に変わっていきます。
ここまでが見事というか、巻末のルーミとの交尾まで、この世界の謎を盛り込んで、ヨータと読者へ意思決定させる所が素晴らしい。
<嫉妬深い神>
地縛神ジーニアスによれば、この世の中の女性は全て20歳で消滅する。
そして、その連鎖を断ち切る為には女性と交尾するか、<嫉妬深い神>を殺す必要がある。
そう、告げます。
ヨータと読者はここで、この物語の目的が出来ます。
読者はとにかく裏切られ続けます
冒頭は単純に交尾の描写を楽しむ軽い雰囲気で進みますが、話が進むにつれ謎が謎を呼び、話が意外な方向へ進みます。
そして、その意外性は意外な描写が伏線になっていたりと、読み返しを何度しても楽しめる作品となっています。
例えば冒頭で紹介した、ヨータの仁科への想いの場面。
初回に読むと「ずっとそう思っていた」というセリフの違和感を、奇怪な被り物のインパクトで掻き消されてしまいますが、
今読み返すと、これも当に伏線の一つではないか?と思えてきます。
最初はご都合エロ漫画にしか見えませんが、叙述トリックにトリックを重ねたストーリーに裏切られ、上記の城と少女たちの秘密を始め、読めば読むほどこの世界の「不自然さ」に意味がある事が分かってきて中毒化していきます。直観的に感じた違和感が作中回収されたり問題化したりと、いくら読んでも飽きません。
合間の容赦ないギャグが面白い
ヨータのこの世界の第一恋人のルーミが、可愛いだけではなく調子に乗った発言とドジをするギャグ要員で、発情も失敗もギャグになっていきます。
性描写は次第にギャグから違和感、そして恐ろしさに感じ方が変わっていきますので、エロ漫画が苦手な方も、是非読んでみてください。
また更新しますので、次もお読みいただけますと幸甚です。
それでは良い一日を。
なお、コメントだけ有料にさせていただきます。
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