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中国研修 その2

その1の続き。

取調室で複数の職員と中国語が話せる上司が話した結果、中国の病院を紹介され、体調が悪化した場合はすぐに病院に行くよう言われ、入国することが認められた。

牢獄のような取調室から、元いた場所に戻ると、同期20人が私を待っていた。恥ずかしさよりも申し訳無さでいっぱいだった。

そして、空港から皆で外にでる。
空気が汚い。とにかく視界が悪い。
黄砂と光化学スモッグがひどいらしく、毎日この状態とのことだ。
空港のお客様用駐車場に停めてあるほぼ全ての車にはボディーカーバーがかけられている。

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空港から会社が貸し切ったバスに乗り込み、研修場所である済南市に向かった。
現地の運転手はとんでもないスピードでクラクションを連発しながら縦横無尽に道路を走らせた。他の車も猛スピードでクラクションを鳴らしている。
私含め同期全員は悲鳴をあげるでもなく、息を止めて堪えていた。

ちなみに中国語が話せる上司は、済南市に常駐している。
これから2週間の生活で一番注意すべきこととして、水道水は絶対に飲むなという話があった。
また、白いTシャツをホテルで洗濯すると黄色になるから、大事な服はクリーニングに出すよう言われた。
それを聞いて、旅行が好きではない上に、少し潔癖症の私はもう帰りたくて仕方がなかった。

そして済南市に到着する頃には夜になっていた。
地元では高級そうなレストランを貸し切っていたらしく、そこで夕飯となった。
見た目が豪華な料理が次々出てくるが、正直味はいまいちだ。
料理もよくわからないものが多く出てきた。少なくとも日本人が思い描くようなTHE中華料理という感じではない。

中国ではガンペイ(乾杯)と言いながら、青島ビールの瓶の底を机にドンドン叩きつけるらしい。

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また、中国では冷たいものはお腹を壊すとされており、飲み物が全て常温だった。私は冷たい飲み物が好きだったので研修期間ずっとキツかった。
研修期間を通して、原材料不明なオレンジの無味ジュースがホテルや飲食店によくあったので飲んでいたが、全然美味しくなかった。

そうして初日の夕飯を食べながら、高熱も相まって既に帰りたくて仕方がなかった。同期は楽しそうにしていた。さすが皆優秀だ。

夕飯後またバスに乗り込み、これから2週間宿泊するホテルに到着した。
そして、バスを降りて、そのホテルを見上げて驚愕した。

続く。

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