「母親と小学生×2組での旅」×2泊!
3月31日と昨日4月1日は、大分県から来られた「母親と小学2年生×2組4人旅」に連泊していただきました。
大分から車を運転して来られ、31日は早朝に出発して鳥取砂丘へ向かってから、境港に戻られてご宿泊。さすがにお疲れの様子で、夕食後は早めに休まれました。
とは言え、到着早々から子どもたちはコミュニティスペースを“探索”(#^.^#)し、妖怪のカードゲームで遊ぶなど、すぐに寛いで過ごしていただきました。
600キロ近い距離を母親2人で車を運転して来られたので、旅慣れているかと思いきや、ゲストハウスの利用は初めてとのこと。予約の時点から小まめに連絡を取っていましたし、ホームページの写真などを見て質問もくださっていたので“宿の特性”を生かして楽しんでいただくことができたと思います。
翌1日は、お母さんの要望で朝から美保関へ向かわれ、美保神社や灯台を見学された後、宿へ戻って昼食。
両日とも夜は外食されましたが、昼ご飯は持参した米を炊いておにぎりを作り、おかずも調理してコミュニティスペースで一緒にいただきました。
夕食ではなく「昼食」を宿で作る、というのは珍しいケースでしたが(前例が2回あり)、外食するばかりではなく、「水木しげるロードを楽しむための計画を練りながら“拠点”として過ごしていただくこと」ができました。さらには夜にかけて、チェックアウト後の松江や出雲への計画も立てるなど「旅そのものを楽しむ」プランニングにもつながって、良かったと思っています。
こういった、素朴な民宿っぽく対応するのが、うちの宿の特性です。
6畳のコミュニティスペースは、子どもも大人も純粋に楽しめる“小ネタ”を散りばめており、「子ども連れのご家族と旅人さん」が混在して過ごす雰囲気を大切にしています。所謂“大人同士の交流”が主体のゲストハウスとは違いますが、「水木しげるロードらしい宿」として拘っています。
昼食後まったりする子どもたちを掻き立て、14時ごろから水木しげるロードの散策に出られましたが、夢中で楽しんだそうで時間があっという間に過ぎ、18時ごろまで目いっぱい満喫。一般の旅人さんは「記念館も含めて2~4時間ほど」が多いですが、「全く回り切れなかった」と言ってくださるほどで、時間がなくて記念館へも行けなかったのは、むしろお母さんが残念がっていました。
子どもたちは「妖怪ショップゲゲゲ」での手作り体験にも臨み、今朝、自分たちで仕上げて、記念すべき「オリジナル一反木綿」をつくり上げ、大きな“想い出”とともに持ち帰られました。
今朝は、少し名残惜しい感じでのご出発となりましたが、最後に松江城や出雲大社もしっかり堪能して、帰途に着かれていることでしょう。ほかに行きたい場所もあったものの、結局は欲張りすぎず(子どもたちを連れていたのもあるでしょうが)、じっくり過ごされました。
うちは「旅人以外」のご利用が非常に少ないため「連泊」は1割に満たないくらいですが、3月上旬にも連泊して「縁結びパーフェクトチケット」を使って楽しまれた旅人さんもおり、工夫次第で境港を“拠点に据える旅”はできます。今回まさに、遠路はるばる来ていただいた中で「境港」を拠点にしてくださったことに感謝しています。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」。
うちは、それだけの施設でしかありません。
おしゃれさも、美しさもありませんし、設備面でも不備があります。それでも旅と町の「楽しさ」を追求し、特にゲストハウス初心者や子ども連れのご家族が、自由に、気楽に寛げる空間づくりは、ほかの宿に負けないつもりで運営しています。そこに目をとどめてくださったことを、うれしく思います。
またいつか、少し成長した子どもたちの姿を見せに来てくださる日が楽しみです!