あなたにも孤独な出産、孤独な育児の経験はありますか?
コロナ禍の出産と育児の現実
2020年4月、日本に緊急事態宣言が発令されました。
普段は子どもたちの笑い声で賑わうはずの公園の遊具には、黄色い規制テープが張り巡らされていました。あの時の象徴的な光景のひとつです。
感染拡大防止のため、多くの病院で面会が禁止され、出産を控えている家族の多くは出産に立ち会うことができなくなりました。
それどころか、無事に入院できるのかさえ、その日が来るまでわからない状況でした。
陣痛に耐える間も、出産の瞬間でさえマスクが必要で、家族に赤ちゃんの産声を聞かせるため、自分でスマホを手に取り動画を撮影する。
そんな孤独な出産を経験したママたちが、今まさに幼児を育てているママたちです。
得体の知れない感染症への恐怖は、外から帰ってきた夫に赤ちゃんを触らせるのも怖く、上の子どもを外で遊ばせることも、常にリスクと隣り合わせ。
誰かに手伝ってもらうことも、リフレッシュのために外出することもできなくなりました。
本来なら受けられるはずだったサービスさえ、多くの制約で受けられなくなりました。
このような状況は、産後のママたちが心に余裕を持つための希望を数多く奪っていきました。
そうして始まったのが、先の見えない“孤育て”でした。
筆者の体験:孤独な出産を振り返って
筆者自身も、そんな孤独な出産の経験者です。2020.04.02に3人目を出産しました。
3人目ということもあり、「出産は一人で大丈夫!」とある程度覚悟はできていたものの、それでも孤独はしっかりと感じました。
もし、これが初めての出産だったら…
と他のママたちの気持ちに思いを寄せるたびに、どれほど心細く、孤独を感じただろうかと心が痛みました。
孤育て中でも自分のために必要なことは【自己理解】
あれから数年が経ち、当時の孤独な時間を振り返る中で思うことがあります。
もしもあの時、自分が本当に大切にしたいものを大切に行動できていたら、もう少し心に余裕があったのではないかと。
環境を変えることができないときでも、自己理解に取り組むことで、自分の気持ちは確実に変わる。そう、わたし自身が変化を経験してきたからです。
たとえば、
・自分と人の価値観は違うことがわかると、人と意見が違うことが怖くなくなります。
・自分軸で選択することで、やりたいことをやれたときの幸せを感じれるようになります。
・自分の本心に向き合い続けることで、自分が何を望んでいるのかわかってあげられるようになります。
・他人と比較しない心を持つ事ができるようになりますし、自己肯定感が上がって自分に自信を持てるようになります。
だからこそ、孤育てで生きるのが苦しくなってしまっているママたちにも、同じような変化を経験してほしいと思います。
自己理解がもたらす変化
自己理解は、自分を知り、受け入れるための時間です。
自分が何を大切にしているのか、自分はどんな人間なのかを知ることで、少しずつ自分軸が整い、心に余裕が生まれます。
自己理解に取り組むのに遅すぎるということはありません。
自分と向き合うのは、誰かではなく、自分自身の一歩から始まるのです。