人生の指名
さちこです。PEDROの武道館チケットが当たった〜!!!来年2月。無事開催されてくれ…!このためにPEDROのモバイル会員になり、1枚だけ狙い打ちで申し込んだら当たった!!!わ〜い!ちょー楽しみ。Tシャツ付き。ちょー楽しみ。
はい、そんなこんなで(唐突)、みなさん好きな季節はいつですか?わたしは俄然、夏です。暑い、暑いって言いながらも夏はなんでも楽しい。でも気づいたらいきなり秋が来て、うわ〜って思ってたらあっという間に秋も終わりそう。というわけで今回のテーマは「〇〇の秋」。
読書の秋
先日本屋に行ったらこの本が文庫化されていて、平積みされていた。『アル中ワンダーランド』って……!
ちょうど2年前の今ごろ、わたしもアル中一歩手前までいった。彼氏にフラれて、今になったらなぜ???と思うくらいつらい。そして暇。夜、することないので、お酒を飲むしかない。
でも一人で毎晩飲みに行くのもつまらないし、寂しさが増すだけなので、平日でも構わず家でお菓子を食べながらワイン1本空ける日々。そのまま床で寝る日々。明日からやめようと思って今日も飲む。明日も飲む。家で飲んでたからとんでもない失敗はやらかさなかったけど、当時のことを思い出すと本当に苦しい……。
そんな苦い思い出があって、アル中体験談読んでみました。著者(まんきつさん)が、アルコール依存症になり、経験したこと、そしてどうやって克服したか、克服したあとのことが書いてあります。
読んでみた
…アル中一歩手前とか言ってすみませんでした!!!ガチのアル中の怖さ。笑えない。人様に迷惑かけるの、つらすぎる。
それでも、少しでもお酒を飲むともうどうにも止まらなくなるところ、記憶がすっぽりなくなるところ、あるある〜って思う自分もこわい。
霊のせい
今回文庫化するにあたって巻末にわたしも大好きな作家、よしもとばななさんとの対談が追加されていた。これがすごくよかった。
酒好きは亡くなると酒場に戻るらしい。だから酒場には霊がたくさんいて、取り憑かれる人も多いんだそう。だから飲んじゃう。まんきつさんも寺の住職に、酒飲みに取り憑かれていると言われたらしい。
アル中になる原因だって、自分の弱さだと思いがち、思われがちだけど本当は自分の育った環境や外的要因が多い。
だから、自分を責めるのではなく、他人のせいにしてみたらすっと楽になれる。他人を責めるわけではなく、自分が悪いんじゃなかったって思えばそれだけでオッケー。めちゃくちゃ救いの言葉、当時の自分に読ませてあげたいな……。
そして2年前、わたしがどうやってアル中一歩手前から復活したかと言うと、激太りした自分に耐えられなかったからです。ジャケットのボタンがしまらなかったときの絶望感、忘れられない。鏡に映る自分の醜態。余裕で5キロは増加したと思う。(怖くて体重計乗れなかったので大体ですが……。)
人生の指名
あともう一つ、巻末にまんきつさんによる各話解説もついていた。その中の文。
でも人はキャバクラに限らず、恋愛・結婚にしても、仕事にしても、「指名」を欲して生きているのではないでしょうか? お金以上に、私は「人生の指名」がほしい。
女性は特に、長い歴史の中で「選ばれる性」であるから、こう思いながら生きている人は多いはず。恋愛だって、仕事だって、やっぱり選ばれたら嬉しい。でも自分の努力だけではどうにもならないことも多い。だからといって努力もし続けなければいけない。
そしてみんなみんな「指名がほしい」と思っているはずなのに、そう言うのがカッコ悪い、はしたない、品がない、という考えが主流なのではないでしょうか。選ばれなくたって努力することに意味がある、と。生きづらい世の中だな。いやいや、とにかく、わたしも指名がほしいです!!!言ってくれてありがとう、まんきつさん!
さいごに
他の本や、食欲の秋についても書こうと思ってたのに、思いのほか熱量たっぷりに語ってしまった……。『アル中ワンダーランド』、さくっと読める漫画なので、ぜひ読んでみてください。
ちなみに言うと、外に出たくなくなる冬のほうが圧倒的に読書量が増えるさちこでした。