連続テレビ小説「ブギウギ」観賞記録(第17週「ほんまに離れとうない」)
・愛助と結婚するには自分が歌手を辞めないといけない。愛助は憤りを感じてはいたが史実的にはうろ覚えだけど確か愛助から歌手を辞めて欲しいという流れだった気がする・・・。
・しかしこのドラマ的に愛助は歌手としてのスズ子が好きでいつまでも応援していたい感じだからなんだけどトミの言いたい事も分かるしスズ子にはちゃんと愛助の側にいてくれた事を感謝しているし難しいところだと思う。お互いの気持ちが正しいだけに落としどころが無い話だと思う。
・これもツヤが言っていた「義理と人情」何だろうなと思うがスズ子が歌手を辞めるかもしれない事に慌てふためいて反対する善一とそれを止めて自分が家庭の全てを担っている事を言う麻里も人間臭くて面白いと感じた。
・気になるのはまた愛助が咳き込み始めたこと、史実的に知っているだけに覚悟をしながら毎日観ているがスズ子との仲や絆が徐々に深まっているのを知っているだけに先を観たいとも観たくないとも思う。
・スズ子が歌手を辞めるか、愛助が会社を辞めるか、どちらも選べない状況で善一がスズ子を訪れ、帰宅した愛助とどちらがファンである事言い合っていて坂口と山下も訪れ、愛助が自分の口からトミに思いを告げようとする盛り上がりの中で再びの喀血・・・。
・このドラマで改めて結核を調べたんだけど戦前まで不治の病として「国民病」とまで言われた病気、昭和25年まではそれが普通で医療の進歩や生活環境の向上で不治の病ではなくなったようだけどスズ子と愛助の関係を観るだけで「もう少し時代が追いついていれば・・・」と思ってしまう。
・もちろんたくさんの命が奪った病気で悲しい思いをした人が多いと思うんだけどドラマを観てしまうと「ここは史実じゃなくていいから治ってくれ!」と思ってしまう。
・愛助の結核が再発した事により再度入院する事に。知らせを聞いたトミがすぐに駆け付けるがこういう状況になりスズ子や坂口、山下までもが厳しい事を言われる・・・。
・一方的な言い分であったが母の気持ちとしては落ち着いて話す事なんてできないから同情してしまった、後で騒ぎになった事をちゃんと詫びていたし自分の大事な息子が命の危険のある結核を再発させたら冷静ではいられない。
・それに初登場から一方的にスズ子と愛助の仲を切り裂こうとするのかと思いきや愛助の世話をしたらちゃんと恩義を感じたり今回の事も条件付きだがちゃんと結婚する事も認めている訳だし大きな会社をここまで盛り立ててきたのも納得かなと思う。
・スズ子と愛助の箱根旅行、観ていて微笑ましいくらいのバカップルぶりなんだけどそこには切なさが残って二人がイチャイチャしている分それが増してくるのはこれまでの二人の積み重ねを知っているからこそ。
・そしてスズ子の妊娠発覚、本来なら喜ばしい限りなんだけどなぁ・・・。確かに結婚するしないの段階での妊娠は(特に)トミにとっては許しがたい事なんだろうけど二人が夫婦となって家族となって幸せになってほしいと願うからこそ全力で祝いたい・・・史実を知っているからこそ。
・スズ子と愛助の結婚について山下がトミに直談判、それでも許さないトミの言い分はやっぱり正論なんだよなぁと、観ている側からはスズ子と愛助は幸せになってほしいのだけれど自分の子供を沢山亡くしている母親としては義理と人情で預けた息子と女性に結婚する前に妊娠が発覚したら冷静ではいられないし山下の土下座までも一蹴したがトミの複雑な表情が冷酷だけではない母親の心情が見え隠れしていたと思う。
・スズ子がお世話になる村西医院の看護師の東を演じるのは友近さん、重い展開ながら出てきた瞬間からパッと雰囲気が明るくなったのは良かった。紹介した麻里も善一が音楽の事ばかりだからか本当に頼りになる存在。スズ子が子供を産む環境としてはベストな状況になったが愛助とは会えないまま。
・この辺りは史実的に知っているので来週は覚悟が必要だと思っている。