銀河フェニックス物語 【恋愛編】 ジョーカーは切られた(まとめ読み版③)
そして、その操縦士への憧れからレイターはダグの元を離れたのだ。レイターは言っていた。「あの家にいたら『銀河一の操縦士』になれねぇ」と。
「父親であるダグを裏切ったから、十億リルを懸けられたということですか」
「二人の間でどんなやりとりがあったかはわからないが、おそらくそうだ。あいつは自分でダグの元から離れることを決めた。だが、もう遅かった」
「遅かった?」
「警察ではあいつを保護しきれないほど、グレゴリー一家は力を付けていた。私にはあいつを守ってやることはできなかった