変化に反発するのではなく、前向きに受け入れる。根本にあるのは、「相手からの信頼や期待に応えたい」という思い
「47(よんなな)グループにはどんな人がいるの?」という疑問にお答えするべく、今回は47株式会社で営業企画第一部の部長をつとめる伊藤さんのインタビューをお届けします。
変わらない“思い”こそが47の強み。最古参として、会社の変化をずっと見守ってきた15年間
── 伊藤さんは2007年に47(当時の東京オフィスコンサルティング)に入社されたということで、今いるメンバーの中では最古参ですよね。入社当時はどんな雰囲気でしたか?
僕が入社した頃は、まだ社員が10名にも満たない小さな会社でした。当時は仲介事業のみでしたが、その時から「不動産業界に残る古い慣習を変えたい」「お客さまにとって、もっと物件を探しやすい世の中にしたい」という思いを掲げていました。同業他社とは一線を画した、まさに新進気鋭のベンチャーという感じでしたね。
僕自身、実はもともと不動産に興味があったわけではなく、ベンチャーマインド溢れる社風そのものに魅力を感じて、入社を決めました。
この十数年の間にメンバーが増え、新しい事業が誕生し、会社がどんどん大きくなっていく様子をずっと見てきました。会社は常に変化していますが、先ほどお伝えした“思い”は変わらない軸として存在し続けています。それが47の良さであり、強みだと思いますね。
── 47で長く働く中で、伊藤さんの業務もかなり変化してきたと伺いました。
はい。これまでの業務を簡単に振り返ると、まず入社してから数年は営業職として従事していました。その後、現在の「officee」にあたる物件情報サイトのベータ版をつくることになり、データベースを管理する部門へ異動。営業の現場からいったん離れます。そして、サイトの土台づくりが一通り終わったタイミングでデータベース管理を後任に引き継ぎ、営業サポートを行うようになりました。
その後も、オフィス仲介の全国展開を手伝ったり、一時的な人員不足で営業現場に戻ったり、店舗仲介やリーシングなどの新しい取り組みをサポートしたりと、絶えず業務が変化していきました。ベンチャーあるあるかもしれませんが、ピンチヒッターのような立ち回りが多かったです(笑)。
現在は、営業サポートをメイン業務としながら、複数の部署管轄を兼任している状況です。今後も、状況に応じて柔軟に役割が変化していくと思います。
変化に反発するのをやめたら、楽になれた。自分が選んだ道を、自分自身の行動で「正解」にしていきたい
── 伊藤さんはなぜ、変化に対してそこまで寛容でいられるのでしょうか?
かくいう僕も、もともと変化を好むタイプではありませんでした。今も「変化が好き」というより、「変化を嫌っていない」という表現の方が正しいかもしれません。ただ、これまでの経験から変化への耐性がついたのは確かです。
背景は3つあります。1つめは、僕の父の影響です。父は転職が多かったのですが、環境が変わる中で自身のキャリアを着実に積み上げていました。その姿を見て、「ただ変化に適応するだけでなく、変化をうまく自分のものにすることが大事なんだ」と思うようになりました。
2つめは、47に入社してから変化が多すぎて、変わることに対して麻痺したからです。もはや荒療治のようなものですね(笑)。当然といえば当然ですが、ベンチャーにとって変化は日常茶飯事です。以前は、ルールや方針が変わる度に反発していた時期もありましたが、次第に考え方が変わり、「変化に抗うのではなく変化を受け入れられる人になれたら、自分自身が楽になるのではないか」と思うようになりました。そこから一気に、変化に対して寛容になれた気がします。
そして3つめは、社歴が長くなるにつれて視野が広がったからです。代表や役員とコミュニケーションを取る機会が増え、一従業員としての目線だけでなく、会社としての目線を持つようになったことで、変化=悪ではなく前進と受け止められるようになりました。少なくとも、何かしらの課題を解決したり、今より良い方向に進んでいきたいからこそ、変化を必要としているんだ、と腑に落ちたんです。
── 伊藤さんの考え方自体が変化したんですね。伊藤さんはお父様と違って、転職という形での変化はされていませんが、そこには何かこだわりがあるのでしょうか?
そうですね。僕自身は父と違って転職を選ばず、同じ会社の中での役割変化という形で環境を変えてきました。それは「会社が大きくなろうと潰れようと、自分の選択に責任を持ちたい」という強い意思があるからです。
僕が入社した頃の47は、まだ1~2年後に会社が存続しているかどうかも分からないようなベンチャーでした。「会社に雇われている」という安心感は一切なく、「自分が行動しないと会社が潰れる」という危機感が常にあって。だからこそ、こうして今、社員が100名を超えるくらい47が大きくなったことが本当に感慨深いですし、より一層この組織を成長させていく責任を感じるんです。
また、自分が「47で働く」と決めて選んだこの道を、自分自身の行動で正解にしていきたい、という気持ちもあります。正解か不正解かは、他人が決めるのではなく自分で決めることですからね。そして、それはすべて自分の行動次第だと思っています。
──ちなみに、 伊藤さんは「社内で一番オフィスビルに詳しい人」だと伺いました。今はもう営業職ではないのに、なぜそこまで詳しいのでしょうか?
営業職を離れた今でも、業務の合間や休日を使って、ビルや街の下見をしているからです。ビルや街は、一度覚えて終わり、というものではありません。再開発で新しいビルが建ったり、古いビルが取り壊されたりしますし、街の様子も日々変わっていきます。常に情報をアップデートし続けていかないと、知識が古くなってしまうんですよね。
「いやでも、伊藤さんは営業職じゃないんだから、そこまでの知識は必要ないでしょう」と言われるかもしれません。でも、どこかで万が一、突然ピンチヒッターとして営業現場に出ることになった時に、感が鈍ってしまわないようにしているんです。つまり、いつか訪れるかもしれない変化への備えです。
あと、純粋にビルが好きだから、という理由もあります。同じ業界に10年以上いると、初めは興味がなかったものにも興味が出てきて、もう見ずにはいられなくなってくる。職業病みたいなものです。長く不動産業界で活躍している人たちは、社内外を問わず、皆さんビルが好きですね。
ただ、僕の場合は昔からずっとビルが好きだったわけではありませんし、47に入社してから2~3年は下見の重要性も理解できておらず、必要に応じてやっている程度でした。たとえ最初は興味がなくても、「この業界でやっていく」と腹をくくった瞬間にスイッチが入る。そういうものだと思います。
大切なのは、まず自分自身が楽しそうに働くこと。一人ひとりの行動の総和が、会社の成長に繋がる
── 伊藤さんが日々仕事をする上で、大切にしていることを教えてください!
大切にしていることは3つあります。1つめは、文句を言わないこと。先ほどお話しした、変化への適応に繋がる部分ですね。むやみに反発するくらいなら、そこに使っていたエネルギーを他に充てた方が良いです。組織に属している以上、頼まれごとは必ずあるわけですが、それは相手が自分のことを信じてくれているからこそ。まずはその期待に応えたいと思っています。
2つめは、とりあえずやってみること。ベンチャーで求められるのは、とにかく行動力です。特に新しいことに取り組む時は、あれこれ考えていても物事は進みません。まずは試しにやってみて、ダメだったら軌道修正する。その繰り返しが大事だと思います。改善点は失敗することでしか見つかりませんから、とにかく行動あるのみですね。
3つめは、明るく振る舞うこと。マネージャーや部長などの役職を任せていただく中で、「周りにどう思われたいか」を強く意識するようになりました。チームメンバーに厳しい態度を取りすぎると、日々の報連相すら億劫に思われてしまう。忙しい時に忙しそうにしていると、声をかけづらい人になってしまう。だからこそ、どんな時でも明るく振る舞おうと決めています。
── 最後に、今後の抱負や展望を教えてください!
最古参としての僕の責務は、47の過去・現在・未来をしっかりと社内外に伝えていくこと。そして、僕自身が楽しそうに働いている姿を周りの人たちに見せることだと思います。
もちろん、仕事は楽しいことばかりではありませんし、大変なことも沢山あります。でも、苦労を乗り越えてこそ、より一層仕事が楽しいと感じられるような気がするんです。僕は47という会社が好きで、だからこそ会社をもっと良くしていきたい。その思いが周りに伝播して、皆が同じような思いになってくれたら嬉しいですね。
会社は、代表や役員だけが引っ張っていくものではありません。自動的に人が増え、売上がつくられていくわけでもありません。僕たち一人ひとりの行動の総和が、結果として会社を動かしているに過ぎないんです。組織が大きくなると自分事化するのが難しくなっていくものですが、これからも会社への貢献を大事にしながら、自分にできることを全力で頑張っていきたいと思います。
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