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【映画】エスターを観たことのないあなたへ(ネタバレなし)

ずっとやろうやろうと思っていてもなかなか取り組む機会がないことってあると思う。
そういうものは大抵お風呂に入っていたり歯を磨いていたりする時にふと天から降ってくる。
「そうだ、あれやらなきゃ。」
ルーティンワークの最中はその作業について考える必要はない、だってルーティンだから。その動きに頭の容量を使わなくとも初めから最後までいつも通りに出来てしまうのだ。ではその最中に思考のメモリは何処に使われているのだろう。私の実体験のみを基にすれば、おそらく潜在意識下にあることについて考えていると思う。その日にあった印象的だったこと、良いアイディア、思い出したくない過去の出来事(そんなことはおそらく誰もが抱えている)等々思い出すときはいつもルーティンワークの最中である。
しかし私は学ばない。そんな経験は幾度となくあるのに、いつだってその潜在意識下のちいさな「キッカケ」をメモに残しておく準備は出来ていないのだ。だから毎回、「いつか」というほぼ永遠にやって来ないそいつに委ねてしまうのだ。
「ま、いつかやろっと。」

正直に言おう。このnoteを書くことも最近は「やろう詐欺」に分類されていた。ただ、別に嫌いな訳ではない。ただ億劫に感じる時があるというだけである。

ここで、よく考えてほしい。「やろう詐欺」の前段階として「やろうと思ったキッカケ」が必ず存在する。エスターを観なければという使命感に駆られるようになったのがいつかといえば、正直なところ分からない。長期間にわたってさまざまな要素からそう刷り込まれたのである。言葉にしてみると恐ろしいがなんてことはない。私はミステリーものや伏線回収が上手いもの(そう、例えば進撃の巨人!)が好きで、観るものに困ったときはよく「伏線回収(スペース空け)映画」などと調べるのだ。そのとき必ずと言っていいほどリストに上がってくるのがかの有名な「エスター」。「イット」や「シャイニング」に並ぶホラーものだと思っていた私(と妹)にとってはそれが意外に思えたのだった。それからというものの映画を観ようとしたときは毎回エスターの素敵な微笑みが脳裏をかすめるようになり(何度か廊下ですれ違うだけでこれは運命なんだと勘違いしてしまう中学生の恋みたい)、映画好きを公言してからは有名なエスターくらいはいつか必ず観なければと使命感を覚えていた。

そして受験を終えた3月の某日、映画館で映画を観たい欲が最高に達した日のこと。近日公開予定の映画一覧になんとエスターの2作目となる「エスター ファーストキル」が載っているではないか!!!
「ほな観な。」
そんなこんなで重い腰をよっこらせと持ち上げて、怖めのサムネに震える家族3人を説得し(我が家で映画を観るときは4人で一つのテレビ画面を見つめることにしている)、ようやくエスターとご対面したのであった。

エスターかわええ

エスターを観る前にちょこっとサイトで調べたところ(もちろんネタバレなしと書かれているものをタップ)、エスターかわいい説というのが出ていた。
「うっそ、こんなに怖そうな写真なのに?」
そんなことはあまり信じずに本編を観た私だったが、思い返せばエスター、まじ可愛かった。嘘だと思うでしょう。あのポスターでと思うでしょう。可愛いんです、本当に。ふとした時の笑顔、静かに絵を描くあの目、お嬢様のような仕草と言葉遣い。そんなところに彼女の魅力がぎゅっっと詰まっているのだと思う。

これはホラーなのか?

あれだけホラーチックなサムネの映画エスターであるが、観終えた私にとっては果たしてこれをホラーと呼ぶのか疑問に思える。私にはどちらかというとミステリーやサスペンスという言葉が合うように思えるのだ。

話はエスターから逸れるが、そもそもホラーとは何だろうか。何か不気味で不可解な出来事が起こるから、それを人はホラーと呼ぶのだと思うが、その「謎」が出てきた時点でミステリーの要素を含む。ホラー映画にはその謎以外に「現実に起こりそうにない」という条件が加わると思う。例えばお化けや幽霊といったものは現実味に欠ける。現実性の有無によってホラーかサスペンスのどちらかになるのだろう。

ではエスターはどうか。
前段落の論を壊すようになるが、エスターは「ホラーサスペンス」だと思う。

赤斜線部が「エスター」が含まれる部分

エスターの内容はもちろんサスペンスであると思うし、現実味がある。
だがなぜホラー要素が加わるのかと言えば、描き方がホラーだからである。ホラー映画にありがちなのは「来るぞ来るぞ来るぞはいキター」といった「ホラーシーンの前触れ」。それがこの映画をホラーたらしめているのだと思う。何ならエスターが「ホラーと呼んでくれ」と言っているようなものだ(実際これはホラーなのかもしれないが!)。

最大の謎「この少女の秘密とは」

この映画において最も面白い点は「エスターとは誰」である。映画を観進めていけばその意味が分かると思うが、彼女には不可解な点が多くある。そのミステリアスさ、彼女のかわいさ、それがこの映画のキーとなるだろう…(大した内容書いてないのにカッコつけすぎ)。



ちなみに

エスターの2作目となる「エスター ファーストキル」を映画館で観た!のだがとても面白かった。たいてい2作目というのは期待が大きい分その期待を背負いきれないことが多い。だが今作は1作目とはまた違ったアプローチの面白さがあり大変楽しめた!それについてはまた今度🎶

ぜひエスターの世界を堪能あれ!!!

それではまた次回お会いしましょう✋
(いろんな記事を同時に書いているため、次に公開できるのがどの記事なのかはこれを書いている本人さえ分かっていないけど)


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