洋画不況と写実主義
洋画が不況だ。
これは以前からずっと言われていたことですが、それでも今は相当に酷い状況です。
売れる売れないの以前に、もはや存在を気付かれもしない。
今やネトフリのTOP10にも、アマプラのTOP10にも新作洋画が入ることは、残念ながらほとんどありません。
最初はコロナのせいだ、配信のせいだと騒いでいましたが、問題はそこではないことが徐々に明らかになってきました。多くの場合、その原因はポリコレにあるとの指摘がされます。
ハリウッドはポリコレでダメになった
という意見が巷では優勢です。
ただ、私はそこに一つの異論を投げかけたい。
皆さんが洋画に感じる違和感の正体は、ポリコレよりももっと大きく、もっと根源的なものなのではないかということ。
とりあえず、まずは言葉よりも目で説明をしようと思います。
今起きている現象の正体についてを。
はい!
それでは、いま劇場の大画面に映される洋画の現状を、
ご覧になって頂きましょう‼
ジャカ(^^♪
ジャカ(^^♪
ジャカ(^^♪
ジャカ(^^♪
ジャカ(^^♪
デンっ!
デデンっ!!
デンデンッ!!!
うわっ…
正直、見てられない。気持ち悪い。
おそらく、この感情を日本人ならほとんどの人が抱くはずだと、私は強く思います。
洋画に奇妙な気味の悪さを感じた、そこの貴方。
貴方はとても正常です👍
なんやかんや言って、日本人は清潔なものが好き。
日本人にとって清潔は上品の証。そんなところがあります。
それに比べると洋画は…
なんか暗い。そして、あまり清潔感を感じられない。
もっと正直に言っちゃうと、少し見すぼらしい。
(超個人的な意見です)
かなり失礼なことを言ってしまいましたが、これらの作品の日本国内での興行不振ぶりを見ると、そこまで僕の感覚に世間とズレがあるとは思わないです。
(捉え方に歪みがあるのは認めますがw)
おそらく、海外、特に西洋では、人を肉の塊として表現する文化が主流故に、この問題は派生しているのだと思います。
基本的に西洋は肉食の文化圏です。
そのため、人も肉の一種として捉える価値観があります。
そして、現実を良くも悪くもそのまま表現する写実主義が、西洋の芸術界の長年の主流です。
そして、その流れを洋画界の中心であるハリウッドも見事に汲んでいるのです。
洋ゲー特有のグロ表現などは
この考えから来るものなのでしょう。
ほとんどの人が家畜を解体したことのない日本人には理解しがたい価値観ですね。
やはり、日本の文化の根底にあるのは米と魚。
グロはそこまで身近なものではありません。
日常生活の延長線上にグロが当たり前のように存在している国の文化に対して、心の底から共感することができないのは当然のことでしょう。
まぁ、少し話が脱線しますが、戦前まで日本国内でアメリカ映画は劣勢の立場でした。
洋画は初めから庶民にそこまで強く浸透しているものでは無かったのです。なんせ、文化の違いは根深いですから。
本格的に人気が出てくるのはGHQによる占領後からです。
それも、テレビへ国内の配給会社が映画を貸し出さなかったことで、致し方なくアメリカからの映画しかテレビで視聴することができなかった、という苦肉の策によってもたらされた結果なだけなのです。
そもそも、テレビで邦画を見ることができなかったからしぶしぶ見てただけに過ぎないんです。
(長くなってすみません🙇♂️)
そう思うと、全くの異文化映画を上手く日本人好みの作品に仕立て上げた昭和のテレビマンと演じた声優さん達は本当に凄いなぁと、思いつつ、邦画優勢となった現在はそれはそれでとても健全なことなんじゃないかと思ったりもして、
僕個人としては喜ばしいことだと思いますよ、
邦画の方が売れるということは。
まぁ、今日はそんなところで
ではでは👋